<現役受刑者が獄中で読んだ本〜プリズン・ライブラリ〜>
『小説の神様 あなたを読む物語』上下巻 相沢沙呼 講談社タイガ
前者「小説の神様」で、物語を愛する人々の心を射止めた著者は、続編である本作でさらに深く、物語の存在意義に切り込んでいく。
売れない学生作家の千谷一也(ちたにいちや)と、彼の同級生で人気作家である小余綾詩凪(こゆるぎしいな)は、あるきっかけから共作でひとつの物語を描くことになった。そして、ようやく完成し、作品が店頭に並ぶ。
しかしネットでの評判は散々なもので、千谷の心を打ち砕いた。できるだけ早くに、続刊を出し