見出し画像

完璧主義なわたしの失敗談#12 自分の意図を分解して伝えること、相手の意図を分解して読み取ること

どもどもORIGIN整体です。

noteを書き始めて心が整い、あまりストレスを感じることもなくなったなと感じていたのですが、先日思わぬことで大失敗、後悔をしました。早速ですが自戒の意味も込めて書いていきたいと思います。

それは早朝突然の報告でした。急なお別れということもあって、心の整理もつかないまま県外へ行く準備をはじめました。こどもの荷物、会社への報告などもあり朝からバタバタとしていました。お昼には家を出発しなければならないにも関わらず、普段スーツを着ないので家には黒いスーツがなく急いで近くの某スーツ量販店へ足を運びました。

近しい親戚ということもあり持ち出しも必要なので、恥ずかしい話ですが予算としては1万円でおさえたいという思いがありました。足を運んだ某スーツ量販店は数、種類が豊富でリーズナブルというイメージでした。本来であれば10時オープンなのですがコロナウイルスの影響で10時30分からのオープンに変更しているというのに気づいたのは開店と同時に店内に入ろうとした矢先のことでした。焦る気持ちを抑えながら30分車で待ち店に入りました。

店に入るなり入口にいる店員さんに声をかけました。「急な不幸があって喪服を探しているのですが…」と告げると担当を呼びますと奥のスーツコーナーへ案内されました。少し白髪混じりの紳士的なかたでしたがどこか信頼が置けそうな様子のかたでした。

最初に発した一言が「普段スーツは着られますか?」とのこと。僕は「いえ普段は着ないのでこういう時用に1着あればと思いまして」と答えました。そしてもうすぐ出発をしなければ行けないので急いでいる旨をお伝えしました。すると熱心に考えながらスーツを2着ほどかけてみせてくれました。スーツの黒さがどれだけ上質なのかを説明してくれるのですが、そんなことよりも値札の数字から目が離せませんでした。値札には7.8万台の数字が…半額とは書かれているものの予算よりも3〜4万ほど高いので、恥を承知で言いました。「すみませんが予算がないのでもっと安価なものはありますか?」するとちょうど安くなっていたのがあったと出してきたスーツが6万円が半額になって3万円というものでした。

正直まだまだ高いと思ったので、もう一度「すみません他には?」と聞くと奥から2万円台のスーツを手に持ってきたのですが明らかに色が薄い。黒じゃなくてグレーのスーツでした。その人曰く高ければ高いほど色が濃く、安価なものは色が薄いんだとか。冠婚葬祭に疎い僕でも流石にこの色味で行けるわけがないと僕は思いました。

これは賛否両論あると思うのですが、冠婚葬祭ってやたら高い金額を要求されますよね?お祝いという意味であればお祝いしたい人にお金が渡る仕組みになっていれば幸せだと思います。間にいる仲介業者、式場だったりが大きなお金を取ることになんの意味があるのか疑問です。値段の設定は売る側がするものなので、高級な素材使ってますとか、これを得る事でこんな経験ができますとかそういった事が伝わらないとダメなんじゃないかなぁと思うのですがそういう努力はみられず、ただ祝いの席だからの一本槍で挑んでくるあたりがなんとも言えません。まぁお金がない人にはお祝いするなんておこがましいという業界全体の考えであればそれはそれで納得なのですが…話がそれました。

時間もなくスーツは数あれど他のスーツを案内する気もない様子。とどめの一言が「30代であればこれくらいのスーツ1着持っておいて損はないかと…」的なことを言われました。それを言われた時の自分の心はだんだん凍っていく様な感じでした。俯瞰で見たら無の表情をしていたと思います。スーツを着る機会が多い人ならまだしもスーツはほとんど着ないと伝えたうえに、予算もオーバーだと伝えています。それに対して他の提案をするでもなく礼服は高いものだからと押し切る感じに嫌気がさし、これ以上この人に話をしても無駄だと察しました。

結局今から他のスーツ屋に行く気力もなく、3万円代のスーツを購入。はっきり言ってめちゃくちゃ後悔してます。人生で何回着るかわからないものに対してこの値段は僕にとっては高い。着心地も正直普通のスーツと何がちがうのかよくわかりませんでした。牛丼買いに行って2000円になりますって言われたら「高っ」ってなると思うんですがそんな感じでしょうか。

人が亡くなった時にお金のことでごちゃごちゃ言いたくなかったのですが、やっぱり自分の意思にそぐわないものはどんな状況であれ許せないんだと再認識。その後県外に向かう途中にどうしても心の動揺が抑えられなかった僕は大きな失敗をしました。某スーツ量販店の問い合わせに今日の出来事をお伝えしました。「こちらの意図とは違うスーツを買うことになり後悔している。売りたいものではなくこちらの欲しいものを売るようにして欲しい。」こういった内容です。

それに対して某量販店から丁寧なお詫びのメールが届きました。手間をかけさせてしまって申し訳なく思います。この件に関してはとても後悔しています。自分の怒りを相手に伝えることにはなんの意味もないと思います。なるべく怒りを消して・・・と思っていても怒りは伝わるものですし、100%相手を良くしてあげようという気持ちを持ってしても相手を変えようとする行為は誰にとっても受け入れがたいものだと思います。言われた店員さんも良い提案ができたと気持ちよく営業していたと思うのですが、なんらかの注意を受けたことで気分を害してしまったことは想像ができるだけには申し訳ない気持ちです。


このままだと反省のみで終わってしまうのでここからはじゃあ実際どうすれば良かったのか?を考えてみます。

そもそも今回の事の発端は両者の認識の違いです。僕の方としてはスーツ量販店に「高級なスーツは求めていない事」スーツで3万は僕にとっては高いという事」「普段スーツは着ないのでなんとかその場を凌げるスーツがあればよかったという事」この3点。

一方相手側はというと「神聖な場だから良質なスーツがあった方がよい」「長く着られる1着を求めている」思いつく限りこんなところでしょうか?

ここのすり合わせがうまくいかなかったがために意図しない買い物をすることになりました。僕にとっての「喪服=黒いスーツ」で店員さんにとっては「喪服=正装スーツ」というイメージが平行線のまま話がすすんでいき、結果的に私のほうが話がわからない人だと切り捨ててコミュニケーションを拒んだのが原因です。自分の使っている言葉が相手にとってどんな意味を持っているのか?は相手側に立たないとわからないものだと再確認することができました。

自分自身整骨院で働くにあたって初めてこられた患者さんに問診をするのですが、全員が全員体の痛みがあるわけではありません。ある人は「体のケア」のためある人は「姿勢を改善するため」ある人は「不安を取り除くため」だったりするのです。お話のなかでニーズを取りこぼせば相手にとってストレスでしかありません。実際にそういったニーズが伝わらずお叱りの声をいただくこともありました。

今回金額的には痛い思いをしたのですが、相手の目線にたって物事を考えられないととんでもない失敗につながるということを身をもって知ることができました。そしてこの場でこの失敗をすぐ書くことでアウトプットができていることに感謝します。自分の意図を分解して伝えること、相手の意図を分解して読み取ることどちらも生きていくうえで必要なことだと思うので今日を機に再度意識していきたいと思います。

今日の処方箋

自分の意図を分解して伝えること、相手の意図を分解して読み取ること