見出し画像

不動産一括査定の話し

当社は一括査定サイトはやってませんが、先日某大手仲介会社の営業さんから聞いた話しです。

一物件の査定で数社の相見積もりになるそうなんですが、よく聞く、正常な査定のかなりの割増価格で査定をして来る業者。
あと仲介手数料を1.5%で受ける業者さんがいるという話し。

これって売主さんから見たらいい話しに聞こえるんですが・・・

まず割高な価格で仲介を受けるということは、たまたまその物件を待ってた人やその場所じゃないとダメな人などがタイミングよく買うことはあります。

ただ最近の買いのお客様はネットで毎日のように物件を探しています。これによって大体の相場を知るんですね。
という事はラッキーを外すと、割高価格での販売は厳しいので、業界用語で言うと『ねまる』(※なかなか売れず長引く事)になります。

割高な価格で仲介を受けると言うことは、この長引くことを想定して、ある時期を見て売主様に『なかなか売れず、反響も少ないので価格を下げていきましょう』
になるんですが、最初からこれを計算してるんですね。
とにかく最初の査定の段階で、どうしても仲介を取る為なんですが・・・

次の仲介手数料を1.5%で受けるですが

普通で考えると、正規の手数料は3%+6万円(400万円を超える場合)なんです。
それを上記で受けると言うことは、買いのお客様を別の仲介業者がはいって契約すると1.5%では商売的には合わないんです(当然物件価格にもよりますが)

という事は、他の業者に紹介しないか、案内の日程が合わないとか(色々な理由を付けて)言って結局預かった物件を、自社で囲い込む(売りと買いを自社のみで行おうとする行為)と言う事になります。

結局売主様にとっていい話に聞こえても、実は不利益を得るという事になりやすいんです。それを承知で仲介(媒介)契約を取りに来るんです。

今の不動産販売は出来るだけ早く(出来れば半年以内が理想)が鉄則なんです。なぜかというと、不動産を探している人は毎日のようにネットで物件チェックしてるんですね。その人たちからしたら、長くなると何か問題があって売れ残っていると思われがちなんです。
なので最初から販売時間が長引く恐れがある上記のような媒介契約は不動産業者の利益の為だけのものなんです。
本来は売主、買主、仲介業者三方良しの契約を目指すべきです。

売主様からしたら難しく聞こえるかもですが、仲介業者の選び方としては、会社の大小も大事かもしれませんが、最後は担当の営業マンが信用できるかどうかが1番大事かなあと思います。
聞き心地のいい事ばかり言ってるのはなしですよね。
不動産取引にはリスクがたくさん隠れてるので。

三方良しの取引を目指しましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?