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愛と笑顔の国

こんにちは、Freelance Filmmakerの松浦竜介(りょうすけ)です。ウェブCMなどの映像コンテンツを制作しています。発信をしていくにあたって、僕自身の生い立ちから現在に至るまでの経歴を記事にしています。関心を持っていただいた方、一緒にお仕事をされたい方、なんだかよくわからないけど僕に絡んでみたい方、僕はこんな人間です。ぜひご覧ください。
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フィリピンへ

留学先をフィリピンに決めた理由は英語圏で物価が安いからだった。
日本人にはセブ島やダバオといったリゾート地周辺への短期語学留学が人気だ。海がきれいで観光も楽しめる。ルソン島に位置する首都マニラにはフィリピン最高峰のフィリピン大学やデ・ラサール大学といった名門大学があり、こちらも人気だ。しかし、僕が向かったのはホワイト・サンド・ビーチでも大都会でもなかった。
今思えば、セブで優雅に暮らすことだってできただろうに。

僕が選んだ留学先は、ミンダナオ島北部に位置するカガヤン・デ・オロ市のキャピトル大学だ。留学先は大学の提携校の中から選んだ。提携校は情報が豊富で、留学から帰国した先輩たちに相談にのってもらうことができた。キャピトル大学を選んだ理由は、留学にかかる費用がフィリピンの提携校の中で最も安価であり、農村部での生活がとても魅力的に思えたからだ。
留学先では食費と学費が安かった。食費は基本的に外食で一食あたり50-100円程度の予算で済ましていた。10ヵ月間の留学にかかった費用は渡航費、学費、生活費、及び雑費等を含め60-70万円だった。資金不足の僕には非常に助かった。

輪の中に飛び込む

僕の留学の目的の一つは、途上国の内側から現地の人たちの抱える問題を知ることだった。現地の人びとの生活の深くに入り込み、対話を重ねていく中で見えてくるものがあると信じていた。農村部に関心をもったのは、都市部に比べてより途上国らしい生活、より日本からかけ離れた生活を経験できると考えたからだ。留学してから気づいたことだが、首都のマニラと農村部のカガヤンとでは、カルチャーショックを受けるほどに人びとの生活水準や特性が全く異なる。マニラの都市部はビルが建ち並び、写真だけ見れば東京とほとんど見分けがつかない。人びとの服装も日本人と大差ない。一方、農村部の生活は日本と非常にかけ離れている。高いビルなどほとんどなく、服装はヨレヨレのTシャツを着ている人がたくさん。どちらがいいかというわけではないが、一つの国の文化や生活を知るためには少なくとも都市部と農村部の両方の生活を知る必要があると気づかされた。これは後に僕が大学院に進学してからウガンダで暮らした経験からも全く同じことが言える。
ともあれ、2010年5月から約10ヵ月間の学部留学がはじまった。
これが僕にとって初の海外渡航となった。

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