見習い映像カメラマン

こんにちは、Freelance Filmmakerの松浦竜介(りょうすけ)です。ウェブCMなどの映像コンテンツを制作しています。発信をしていくにあたって、僕自身の生い立ちから現在に至るまでの経歴を記事にしています。関心を持っていただいた方、一緒にお仕事をされたい方、なんだかよくわからないけど僕に絡んでみたい方、僕はこんな人間です。ぜひご覧ください。
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やってみよう。

2015年。25歳。大学院2年目が終わって留年が決まり、
完全に心がへし折れていた僕は、前期セメスターを休学することに決めた。
しかし、1ヶ月の家賃が4,700円程だった学生寮からも退去しなければならず、
生活はあっという間に立ち行かなくなってしまった。

何かアルバイトでもしようと求人情報を探していたときに
ふと目に飛び込んできたものが、結婚式動画撮影の契約カメラマンの仕事だった。

面白そうだと直感的に思った。同時に高校を卒業するときに映画のカメラマンになりたかったことも頭をよぎった。そしてこれからは個人の時代。自分が何者で何をやっているのかしっかり発信すれば、資金やヒトも集まるようになる。
その一番パワフルな発信の手段は映像だ。
映像が来る。
やってみよう。

一眼レフカメラなんて触ったこともないほど未経験だったが、僕はすぐに応募し、採用された。ついでに事務作業の仕事も別途やらせてもらえるよう交渉して、これも採用された。大丈夫、今までいくらでも新しいことに挑戦してきたんだから。

できるかも。

撮影には動画撮影用の一眼レフカメラを借りて使用する。
研修からはじまり、技術担当者からOKが出ればプロデビューとなる。
通常研修は長くて半年や1年かかるらしい。
仕事の内容は結婚式当日のメイクシーンから披露宴の途中までを撮影し、
同時並行で編集者が編集した映像を披露宴の最後に流すというもの。

研修が始まって人生で初めて一眼レフカメラを触った僕だったが、
研修で撮影をする度に先輩カメラマンに自分の撮った映像素材をチェックしてもらい、改善点を頭に入れて次の撮影に臨むようにした。

工夫を重ねた結果、どんなに早くても3ヶ月はかかるはずの研修期間を
2ヶ月ほどで終え、プロデビューすることになった。
筋もけっこういい方だったらしく、指導してくれた先輩に褒められることも多々あった。楽しかった。
小さなことかもしれないが、人に褒められたこの小さな成功体験が自分にとっての大きな自信になり、
「この仕事が得意かもしれない」との確信が日に日に強まっていった。
根拠なんてなくていいし、勘違いでもいい。
新しく芽吹き始めた自分の可能性に、僕はすがった。

デビュー後しばらくすると神戸のある式場でのレギュラーカメラマンになった。
この式場は映像の質に厳しく、信頼されたカメラマン以外は担当できない。
先輩カメラマンがメインの流れを抑え、
僕がジンバルやスライダーなどの特機で追いかける。
そんな役割での撮影は半年以上あったと思う。

僕が撮影した映像素材は好評を得ることが多かった。
こうしてだんだんと撮影の仕事が、好きで得意なことになっていった。
そしてここでの手応えが、いずれ映像クリエイターとして独立し、
自らの活動を映像で発信しながら周囲を巻き込んで「何か」を実現する。
そんなイメージを膨らませていった。

結局僕は1年半で100本以上の結婚式の動画撮影を行い、
契約カメラマンを引退をした。

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☆今までの映像や普段のストーリーを、Instagramで発信しています。

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