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倉敷・臨鉄ガーデンへ視察&インターン

11月5日に休みをいただき、都市経営プロフェッショナルスクールの大先輩が岡山県倉敷市の水島で取り組まれている「臨鉄ガーデン」のへ視察&インターンへ行ってきましたのでレポートします。

目次
・地域主導によるエリア再生
・いざ!臨鉄ガーデンへ!
・臨鉄ガーデンのポイント
・臨鉄ガーデンの課題

地域主導によるエリア再生

この臨鉄ガーデンが行われている倉敷市の水島エリアは、水島コンビナートの整備に合わせて行政主導で作られた街で、水島臨海鉄道に沿って約2キロに渡ってかつては栄えていたであろう商店街が続きます。

現在、コンビナート関連産業は順調であるものの製造業の機械化が進んだこともあり、隣接する他のエリアよりも人口が減少が顕著で空き家も増えているそうです。実際水島エリア内の常盤駅、栄駅近くでも空き家があり、商店街は写真のようにシャッターが続きます。

このような状況の中、地域主導によるエリア再生を目指す「水島家守舎NAdia」が立ち上がります。重要なポイントは、臨鉄ガーデンがマルシェ開催による賑わい創出が目的ではなく、エリア再生が目的とした手段の一つであることです。

水島家守舎NAdiaの詳細は、下記の記事をご覧ください!

いざ!臨鉄ガーデンへ!

臨鉄ガーデンは、毎年3月、5月、7月、9月、11月の金曜日に水島臨海鉄道栄駅駅前と隣接する公園で16時から20時で開催されています。飲食店を中心に20軒超が出店されて、音楽と美味しい料理、お酒で楽しめる空間づくりを目指されています。

概要はこのくらいにして、臨鉄ガーデンの様子を写真でどうぞ!

まずは、開始時刻の16時頃の会場の様子です。

開始時刻の16時ごろゆったり過ごせます

人では少ないですが、皆さんこの臨鉄ガーデンを待ちかねた様子

まだまだ、人は少ないですが、皆さん待ちかねた様子でお気に入りのお店に並び始めています。
(9月開催予定が新型コロナ感染拡大で中止となったため、4ヶ月ぶりの開催だそうです。)

17時ごろには日が暮れ、会場には沢山の人が集り始めます。子供連れの家族や学生が多く来場しているようでした。

18時から19時半ごろまでピークが続き、人気のお店には長蛇の列ができています。今回出店されたお店の多くが終了時間を待たずに完売されたとのこと!沢山のお店で頂きましたが、どれもめっちゃ美味しいものばかりでした!

一押しは、生パスタとバレルエイジドのコーヒーです!

駅前広場には中央に大きなモニュメントがあり、みなさん思い思いに過ごされている風景が印象的でした。

公園会場では、ペガサスキャンドルさんがこんな素敵な風景を作ってくれていました。
次回からは、公園をトータルでプロデュースするとか!楽しみです。
このペガサスキャンドルさん、実は奈良の燈火会で使用する蝋燭を作っておられるとのこと。意外なところで繋がっていました。公園一面が蝋燭で彩られているのも良い感じになりそうです。

会場へは列車よりも徒歩、もしくは車での来場が多いようです。水島エリア自体、車移動が基本の街なのだそう。なので、会場横に無料駐車場(100台位入りそう)があるのですが、終了時間近くまで満車状態が続いています。
(会場内の開設と誘導は、社会人バレーボールチーム「倉敷アブレイズ」がボランティアで行ってくれているとのこと。)
近隣の有料駐車場(市営で日中はガラ空き)は満車状態になり管理人さんも驚いている様子でした。

終了時刻を前に完売した店から撤収が始まりはじめ、事務局ブースも20時から撤収作業にかかります。

次回の開催へ向けてテキパキと片付け&整理をされていきます。
この辺りは、キャンプ撤収の心得「片付けは次のキャンプの始まり」と同じ要領ですね。
約30分で大方の片付けが終わり、今回のインターンが終了しました。

臨鉄ガーデンが気になった方は、下記のURLをご覧ください!

臨鉄ガーデンのポイント

今回、臨鉄ガーデンのインターンで教えていただいたこと、感じたことをまとめておきます。
●マルシェが目的でない
子供と歩きたくなる栄駅エリアを実現するための一つの手段であること。
●値段設定をコントロール
たくさんの出店者を回ってもらうため、料理を半量にし値段を2/3にしている。
●出店者の選定と出店状況のコントロール
臨鉄ガーデンのコンセプトにそぐわない出店者には、退場してもらうことを明確にされている。
●車利用者を想定
水島エリアは自動車がメインの移動手段であり、ターゲットにファミリー世帯を見込んでいるため、無料駐車場を用意し、来場しやすい環境を整えている。
●事務局は安定して収益が見込めるビール販売で手間をかけずに、運営費を捻出している。

臨鉄ガーデンの課題

視察&インターンしたなかで、課題と感じたこともまとめておきます。

●交通対策
水島臨海鉄道沿いに道路があり、帰宅時間になると水島方向からの車がたくさん通り抜けている点が気になりました。水島コンビナート周辺から倉敷方面へ抜けていくには、このルートが早いようなので、抜け道になっているようです。
左 大きな通りのルート(普通に検索)/右 臨鉄沿いのルート どちらも金曜日の18時ごろで検索しています。

実行委員会の大先輩も交通規制をかけられないか模索されていたのですが、臨鉄ガーデン付近の交通規制をかけて歩行者空間とすることで、さらに安全でゆるゆるできる空間で開催ができるかなと思います。

そのために、大きなエリアで考えると交通発生箇所が水島コンビナート付近と考えるとに事前に迂回の協力依頼を事業者に行い、従業員の方へアナウンスすることで、交通管理者からの交通規制の理解も進むのではないかと考えます。

●公園会場周辺の安全対策
7月開催であれば、20時でもまだ薄暗い程度ですが、今回の開催では5時には暗くなっており、公園会場では明るさ不足だなと感じました。特に公園周りには深めの側溝があり、真っ暗な中を側溝に渡した板を通る必要があり、改善するべき点かと思いました。
公園周りと公園内の通路をLEDキャンドルで縁取ってあげると安全にも彩にも良いかと思いました。
下の写真のようなイメージです。(写真は春日大社の万燈篭の様子)
右側に側溝があり、その中に蝋燭を置いています。

最後に、このインターンを企画していただいた三宅さん、ありがとうございました!!

以上、倉敷・臨鉄ガーデンの視察&インターンのレポートでした。
ご覧いただきありがとうございました。

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