素直が大事
最近、柔道の稽古では「横四方固めからの足ぬき」をやっていますが、なぜかみんな上手くできません。相手に絡められた足を必死に抜こうとしてもがくと、足が抜けないどころか、自分の体勢が相手に沿うようになってしまって、余計に難しい体制になってしまいます。
しかし、お尻をしっかり上げて、相手の体がS字になるように、自分の体を動かしていくと、まるで魔法のように、自然に膝が落ちて足が抜けていきます。
私たちは目的を意識しすぎるあまり、肝心なことを見失ってしまいます。それは「我」が強すぎることからきていることかもしれません。足ぬきも、相手の体をS字にすれば、簡単に足は抜けるという「知識」を聞かされていながら、素直にそれができず、つい足を引っ張ろうとしてしまうのです。
素直は、人間にとっていちばん大切なことだと、僕は思います。素直であれば、外から入ってくるいろんな知識を吸収し、人はどんどん成長していきますが、逆に「我」が強い人は、成長しないどころか、どんどん退化していくように思います。
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