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マイルールのすすめ

最近良く飲んでいるビール


今年の一月に急に意識を失って救急搬送されて(原因不明)から、さすがに普段の生活も見直さないと、そのうち急に死んだり致命的な後遺症が出るような病気になるかもなと思いはじめた。

私は普段そこらへんの同年代よりずっと運動しているので(毎週100km以上ロードバイクに乗る生活を15年以上継続している)、運動不足の心配はないのだけれど暴飲暴食は見直す必要があり、特に酒を飲み過ぎるのはここ30年来の課題だ(計算が少し合わないけれど)。

これまでも休日は昼間から好きなだけ酒を飲み、夕方には完全に酔っぱらっていた。平日も晩酌を欠かさず休肝日もなし。好きなだけ酒を飲むために週末運動をしているようなところもある。

私は自分のやりたいことに制約を与えられるのが生理的に我慢できないのだけれど、そもそも何かを強い物欲やなにかをやりたい、という欲がほとんどないので日常生活では苦労しない。ただ、お酒を飲みたいという数少ないわたしの欲求を制御するのは、普段そういう我慢をしない人間にとってはつらい。酒を飲まないという選択肢が30年間なかったので、今からやめるというのも難しい。べつに依存症と言うわけではなく(というのは依存症の人間の常套句かもしれない)、ただいつもやっていることを我慢したくないといことだ(それを依存症というのでは)。

ということでとりあえずノンアルコールビールでも飲んでみようとあれこれ購入して飲んでみたのだけれど残念ながらビールの味がしない。そしてアルコールが入っていない(当たり前)。と言うことで次に探したのが微アルコールビール。これが大当たりだった。正気のサタンと言う舐めた名前のビールをふるさと納税で何箱も納税して(税金を払う代わりにビールがもらえるこの国、大丈夫だろうか)、正気のサタンに囲まれて暮らしている。

正気のサタンのアルコール度数は0.7%。よく飲んでいた無糖のレモンチューハイが7%なので10分の1のアルコールしか入っていない。でもしっかりクラフトビールの味がしてとてもおいしいのだ。おいしいビールの味がしてそんなに酔っぱらわないという私にとって理想のビールだ。

私は別にへべれけに酔っぱらいたいわけではないのだけれど、とにかく飲むペースが速いので普通に飲んでいるとすぐに酔っぱらう。飲めば飲むほど顔色が青白くなっていくのでアルコール耐性は強いと思うのだけれどそれをものともしないペースで飲み続け、一次会で記憶を飛ばすことになる。

10代のころからそんな飲み方を30年以上続けていて、昔から「少しは酒の飲み方を覚えたほうがいい」と言われ続けていたけれど、私は自分のやりたいようにしか生きられない我慢のきかない人間なので、全然改善できなかった。

おいしいのにアルコール度数0.7%のビール。これは私にとって革命のようなものだ。10本飲んでもレモンチューハイ1本分しか酔っぱらわない。10本も飲まないので気が済むまで飲んでもちょっとアルコールが入って気持ちがいいくらいで収まる。飲み続けてもアルコールの分解と吸収のバランスがとれて、いい気持ちのままでいられるのが素晴らしい(今!)。次の日にも全く残らない。

私は別にガンガンのんで記憶を飛ばしたいわけではなく、ただ自分の飲みたいペースで飲みたいだけなのだけれど、これまでのお酒のアルコール度数では自分が飲みたいペースとアルコールの量のバランスが取れていなかったということだ。今更だけれど。

何事もほどほどがいいというけれど、自分で何かを我慢したり、誰かや何かにペースを合わせながら生きていく事が性格的にできない。それでもこのままではまずい、という状況になったらどうするか。


私はまわりの環境に合わせて自分を変えるのではなく、
自分に合わせてまわりの仕組みを変える。

自分と言う人間はそう簡単に変えることができないということをわかっているからこそ、自分を変えるという選択肢を私はとらない。

人間はそう簡単には変わらない。
自己啓発本やハウツー本を読んだくらいで
自分が変われるなんて考えないほうがいい。

現実的な戦略として、自分のまわりの仕組みを自分に都合よく変えたほうがいい。
誰かの決めたルールには従いたくないけれど、
マイルールなら、私は守ることができる。


自分の人生を心地よく生きるには、
そのくらい割り切ったほうがいいと私は思う。

マイルールを守りながら
私は今日もいい気分のままで生きていく。

ルールに従うのではなく、ルールを破って自分のプレーをしよう。そのほうが人生はずっと楽しい

世界有数の環境経営企業であるパタゴニアの創業者 イヴォン・シュイナードのことば


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