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人のために動いて心が満たされるのは、自分を生かす細胞の仕組みと同じだから。

はたらく細胞という、体内の細胞たちを擬人化した漫画が大好きです。

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体の中では数十兆個もの細胞が24時間年中無休で働いていて、自分たちの働きを全うすることで体を成り立たせているお話。
このお話は本当によくできてるし、マクロファージお姉さまが狂可愛くて面白いよ。

実際の細胞も、免疫細胞たちは身体を脅かす様々な異常に身をていして戦ってくれてるし、胃の細胞たちも胃酸に自分が溶かされる危険と常に隣り合わせながら、胃に来た食べ物を強酸で砕いて消化の準備をしてくれる。
心臓の細胞のグループも一日で10万回以上、一生80年なら29億回を休まず動き続けてくれる。

体全体を生かすためにどの細胞もひとつひとつが自分の役割を全うしていて、本当にすごいなと解剖生理学を学んでも痛感しました。

人のために動いたときに湧きおこる何とも言えない幸せな気持ちは、10か月の赤ちゃんにも見られるから本能のようだけど、自分を存続させてくれてる細胞と同じだからなんだなと納得する。

でもこれ、メンタル落ちてるときにはきつい話なんだよね。
本体の自分は何してるんだよって。

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受け取った優しさの使い方でも書きましたが、引きこもり抜けて何とか社会復帰しつつあった私が師事した哲学の師匠の話がこれで、初めて聞いたときはすごく落ち込んだの覚えてます。
でも細胞たちが体全体のために働いてくれてるから私が存続してるのは事実だし、じゃあ今のたいして力ない私でもできることは何だろう?としょぼくれつつも考えました。

でもこの視点が良かったようで、つらい自分に沈んでそれだけになりがちになってしまうことが多かったのが、一歩引いた視野に立てるようになって違うステージに立てました。

初めは自分が誰かの役に立つなんて到底無理と思ったから、まず少しでも自分を立て直そうと考えました。
そのために心理学や認知療法、メンタルブロック(=マイルール)に自己啓発などの本で勉強することから始めて、どうにか自分をしっかり立たせるための基礎固めからはじめました。

自分がADHDと知れば、対策を考えてやってみて、上手くいかないなら別の方法。
マイルール一覧を手に入れれば、自分掘り下げはつらいけど楽になりたいからと必死で該当するものをあぶりだして、ルールの上書き。
メンタルのPDCA(P計画立て→Dやってみて→C結果を振り返り→A改善)まわしまくって試行錯誤。

とはいえ変化すること自体もHSPには負荷が強いので、何度もぽしゃるぽしゃる。
それでも自分の体がやってるように、誰かの役にたてる自分になりたかったから、ぽしゃりから回復したらまたPDCAぐるぐるして。

こういったがんばりも支障出るレベルに自分を追い込んでしまうのなら、「人の役に立たないといけない(人の役に立てない自分は価値がない)」マイルールがある可能性もあるけど、がんばりの踏ん張りになるならマイルールもあってよいよね。

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私の体内の細胞たちが、ひとつひとつ自分の役割を果たそうと毎瞬精一杯やってくれてるから私がある。
自己免疫疾患あるから一部の免疫細胞はちょっとバグってて自分の細胞核を攻撃しちゃうけど、そういうバグも含めて失敗も許容できるような、自分の細胞達みたいに誰かのために生きれる人になりたいとやっぱり思うのでした。

生きづらさ応援の活動をしています。