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20240326 さだまさし vs. 米津玄師 ~『春雷』編

 日本全国大雨に雷も混ざって春雷という言葉を思い出されている人も多そうだなと。『春雷』と言えばさだまさし!歌詩を見てみましょうかね~と思って検索して出てきたものは…米津玄師氏の方の『春雷』でした。
 先日お茶の水の聖橋で「檸檬」の歌詞を調べたらこれまたさだまさしではなく米津さんの『Lemon』が出てきて、藤井さんしかり尊富士さんしかり、若い凄い人が過去を凌駕していくのは素晴らしいとは思いつつちょっと寂しい思いになるのもまた確か。ならば…米津さんがさだまさしを参考にしたということになればいいんじゃない?という可能性にすがるために両方の歌詞をみてみることに。

 もしかすると米津さんのファンの方が検索でこのページをみつけられて「さだまさし? NHKとかでよくしゃべっている人? そんな人が米津様の春雷と同じタイトルの曲を? 笑止!」と思われの方のいるかもしれませんのでさだまさしの『春雷』のYoutubeを貼っておきます。
 さだまさしの中では「ライブでの宅間久善さんのマリンバの演奏で有名な曲」として『胡桃の日』などと並んで有名な曲だと思いますが最近はどうなのかなあと。マリンバのライブ感が伝わるYoutubeはこれかなと。

 さだまさしの『春雷』が、すでに関係のあった恋人同士の間にすれ違いなどによる小さな「雲」ができてしまい、それがどんどん巨大化して春の嵐にまで発展してしまったといいうことで『春雷』は恋人間の不和の激しさの象徴になっていると思います。
 しかし米津さんの『春雷』では、春雷は素敵な人に出会ったことで自分の中に起きた衝撃を象徴するものであり、ある意味相手とは共有されていないものだと思います。
 あ、嘘ですごめんなさい、「あなたとの心に 橋をかける大事な雷雨」とありますね…んでもそれは二人の間に確固とした橋が実際にあるわけではなくて虹がかかればとか、二人の間は真空ではなく雷雨は存在しているレベルの「おぼつかなさ」ではありそうだなあと。
 まあでも基本、二つの『春雷』の歌詞の中には共通点はあまりないように思えて、米津さんがさだまさしをリスペクトしてこの歌をつくられたのならさだまさしの株もあがるだろうにという私の期待は、あっさり裏切られてがっかりmm…兄貴として~です。

 でもまあ、この米津さんの『春雷』の歌詞をみて私が最初に思ったのが、「さだまさし系の金銀砂子おせち料理系の歌詞だな」ということでした。さだまさしの歌詩って結構「漢字の字面や発音や意味などがきれいな単語を螺鈿を敷き詰めるように、めでたいものをおせち料理にぎゅぎゅっと詰め合わせるようにしてつくる」ことが結構あるように思います。今パッと思いついたのが『瑠璃草子』とか『春告鳥』でしょうか。

https://www.uta-net.com/song/99526/

 音楽はあんまり聴かないので全然知らないだけかもしれませんがこの手の「金銀砂子詰め合わせ系」の歌詞ってさほど多くない気がするのでそのあたりで共通点と言えるといいなあと。

 んでも今調べたらさだまさし側は米津さんを「今日本で一番すごいアーティスト」とほめたたえているのに対し、米津さんからのリアクションというのはない感じですね~片思い。

【書誌情報】
スポーツ報知 2023 さだまさし、尊敬する「今日本で一番すごいアーティスト」を実名告白 年下でも「素晴らしい才能」と評価. (2023年6月27日 12時5分)


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