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20240619 山陽電車と振替輸送

 2024年の6月11日,12日と連続でJRが大規模な輸送トラブルに見舞われました。その時も結構な数の学生が列車の遅延で遅刻してきてその処理が大変だったので,これからの梅雨や台風などの時期に再びこうしたトラブルが起きたら嫌だなあと思っていました。
 で,本日6月19日,この日はJRの須磨海浜公園駅で6:44に人身事故があってJR神戸線は運転取りやめになっていたのですが…阪急や阪神などは振替輸送を実施していたのに山陽電車は振替輸送を行っておりませんでした。
 そのせいか,12日の授業で列車の遅れによる遅刻者は10名程度だったのに同じ授業の本日19日の遅刻者は38名!これだけの数の遅刻者が出たのは初めてのような気がして「山陽電車が振替輸送をしてくれない」ことがメインの原因だと思われました。
 過去の運転状況を調べる方法を知らないので嘘かもしれない記憶に頼って書くと,6月11日,12日は山陽電車も振替輸送をしていたように思えます。そして他の日の朝にJR神戸線が死んでいた時に山陽電車で振替をしていた記憶があります。
 それなのになぜ今日は振替輸送をしていなかったのか???
 
 電車の振替って,事故があってJRが動かなくなるとすぐにできるのではなくて,私鉄の改札の前で結構な時間を待って「今から振替輸送ができます!」と言われて初めてできるシステムになっていると思います。それだから私は当初「各私鉄と振替輸送にかかる料金などの交渉をしているのかな?」と思っていて,今回は「阪急や阪神と同額レベルの振替のための高額な費用を山電が要求したからJRが断ったのかな?」と思っておりました。

 でもその後調べてみるとそういうわけではなくて,キャパシティ的に貧弱な山電に朝のラッシュ時にJRの客を振替輸送させるとパンクしてしまうから山電は朝のラッシュ時は振替輸送を引き受けないようです。なんか昔振替輸送でパンパンになった電車の窓ガラスが割れる事件もあったようです。
 今調べると山陽電車は「最大でも6両編成」しかできないようで,そんな中に最大12両あるらしいJR神戸線の利用者が振替で全員乗ったりしたらパンクしまくるのは確かだなあと納得しました。
 その他,山電を利用した学生に聞くと,「振替輸送をしなくても自費で山電の利用に切り替えた乗客でびっくりするほど乗客が多く乗れない客が多かった」「JRからの客による混雑で山電自体も遅延が起きていて運休も出ていた(?)」などの情報があったので,結構大変だったのだろうなあと。
 
 「列車の人身事故」については,昔ラジオ先生がTwitterで「原因を知ったりするアプローチよりもホームドア設置という物理的に不可能にするアプローチしかない」みたいなことをおっしゃっていたような気がしますが,心理学的なアプローチが何かできたりしないのですかね。
 CiNiiで「人身事故 電車」だと7件で自殺する人に注目したものは無く,「人身事故 自殺」だと3件しかないなと。
 
【書誌情報】
赤塚 肇・村越暁子・鈴木綾子 2008 鉄道人身事故に関する自殺行動モデル. 鉄道総研報告, 22(7), 31 – 36.

 これなど読めば知見が得られそうですがネットで無料で読めないのが残念無念。

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