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20231017 参加率NO1の祭はどこか


 先週末に灘のけんか祭を見に行って、お旅山に集まった観客の数のすごさに圧倒されたことは先日書きました。
 その後、ネットなどをみると、灘のけんか祭の日には大人が休むためのお店が休むだけでなく子どもが休みために学校も休みになるようで「地域一体の祭だなあ」と実感しました。

 このあたり、博多祇園山笠の場合、地域をあげての祭であることは変わりませんが、やはり大都市のど真ん中の祭なので都市祭礼の性格が強く、山笠地区に自宅がある住人の半分どころか三分の一程度も参加していないだろうなあと思います。
 この件については、山台苦さんが「ワンルームマンションばっかりできて博多の町がのうなってしまう」みたいなことをぼやかれていた記憶がありますが、確かにワンルームマンションはいっぱいあり、その住人のほとんどが山笠には参加していないと思うので参加者の比率は少ないと思います。
 また、以前このNOTEで書きましたが、東京のお神輿などは地元の人がほとんどおらず、神輿を担ぐのは外部の神輿専門のPRO集団で、地元の人は祭りの進行に従事するだけで終わっているという報告もあってさもありなんと思っております。

 そう思うと灘のけんか祭は都市祭礼ではなく地元の祭になると思うので参加者は地元の人がほとんどだと思うのですが、ネットでみていると「灘のけんか祭の地域に住んでいるけど部外者なので参加できず残念」という書き込みなどを複数見かけました。
 また、今週末に開催される魚吹八幡神社の秋季大祭に関する研究をみても、参加できない住人が結構いると書かれていました。

 そういう意味で、「その地域の住民全体の中で祭参加者の比率が占める割合が一番多い祭」っていうのは何になるのだろうなあと。おそらく、田舎の小さな祭になると思うのですが、私の両親が住むど田舎でも「地域全員が参加する祭」というのはほぼなくなっており、つい最近もそこそこ有名な祭が地域の人からの参加者が集まらないので祭の存続をあきらめる決断をしたところでしたので、「田舎の小さな祭なら地域全員がでている」ということは全然ないと思います。そのため、おそらくですがこの現代においても「住人全員が参加している祭」というのはそのためにすごく腐心して工夫をしている祭であり、昔そのままの祭りではなく全員参加のためにすごく進化した祭なのだろうなあと思います。その工夫や進化がどのようなものであるのか興味がわいてきました。
 こんな感じで、参加者や見学者の数ではなく、地域住人の参加率でランキング作ると面白いものがみえてきそうだなあと。だれか作ってくれないかなあと。

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