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20231115 東京の博多ラーメン 博多天神編

 福岡にいた頃は東京出張時は東京のラーメンを食べていました。けれど神戸に来てからは当たり前ですが福岡のラーメンを食べる機会が激減というか皆無になってしまい,高砂の元長屋などにいったりして福岡のラーメン欲を抑えようとしても収まらないので,東京出張時に福岡のラーメンを食べることが増えました。
 東京出張時は上野をベースにすることがほとんどなので,これまでは「博多風龍」さんで食べることが多かったです。替玉2玉無料で600円程度という値段が魅力で良く通っていたのですが,最近の値上げの流れをうけて「2玉無料750円」となってしまい,これはちょっと手が出ないなと思うようになってしまっておりました。
 それで思い出したのが「博多天神」さんの存在。昔新橋店かどこかで食べた記憶がありましたが新橋はあまり行動圏ではないのでご無沙汰しておりました。あと,「博多天神」という,東京なら「上野新宿」…ちょっと東京での適切な例えがでませんが,愛知なら「栄名駅」,大阪なら「梅田なんば」的なネーミングにばったもん感を覚えてしまい,なんだか足が遠のいておりました。
 しかし,東京のホテル代の高騰により東京出張が泊まりではなく日帰りになり,学会事務局のある本郷からJRに乗るのなら,宿泊の時のように上野や秋葉原に戻らなくてもお茶の水からでいいなあと思って御茶ノ水駅を使うようになって,すぐ近くに博多天神があることに気づきました。

 お値段いくらかな~と思ってみると「替玉1玉無料で600円」。替玉を2玉する人にとっては2玉無料で750円の博多風龍さんとあまり変わりませんが,おっさんで替玉は1玉で十分な私にとってはものすごくありがたかったので入ることに。
 隣の若いお兄さんが「バリカタ!」と元気に注文するのを耳にしながら固さを普通で注文してからお水を飲んで待ちます。17時前の昼には遅く晩には早い時間ですが店内にはそこそこお客さんがいて,出てくるまでに時間かかるかな~と思っていたのですが元祖長浜屋なみのスピードで出てきたのがびっくりでした。

 トッピングはチャーシュー,きくらげ,ねぎ,のりで,チャーシューも結構分厚くきくらげも歯ごたえがあるのがいっぱい入っていて,実質ワンコインのラーメンとしては豪華だなと思いました。
 スープはかなりミルキー系で福岡ではあまりみかけないタイプですが博多風龍さんとよく似ていると思いました。福岡だと博多駅のヨドバシカメラの向かいにあったラーメン屋のスープに似ているかと思いましたが今は一幸舎になっていて名前を思い出せません…。
 色はかなり真っ白で完全に乳化しているので脂も分離して表面に浮かぶことがなく,いろんな味がつぶつぶ混ざり合う感じではなく安定した一色の味が続く感じでした。そのため見た目のこってり感と反してかなりあっさり味のように思えました。
 でもこのあっさり感は味が薄く物足りないわけではなくて,「スープが全面に出てきて麺がスープの味を薄める役割になってしまっている」多くのこってり豚骨とは違い,「スープのおかげで麺の味が全面に立ってきて麺をがつがつ食べたくなる」感じのおいしさと思いました。元祖長浜屋やはかたやさん系に感じるおいしさかなあと。
 それなので私が元祖でよくする「最初の一杯目は麺をメインに楽しむため何も入れずそのままで食べる」をして楽しめる味のように思えました。
 そしてカタで頼んだ替玉がきてからゴマと紅ショウガとらーめんたれを追加して味を濃くしてそのままがっつり食べました。昔ならもう1玉頼んで辛子高菜を入れてさらに味変して食べたでしょうが,出張中食べ過ぎていたのでさすがに我慢しました。
 なんというか「福岡の味を東京で食べられる」系のお店かといえば違うような気がしますが,「気軽に手軽においしいラーメンを安く食べられるお店が多い」という福岡の良さを東京で再現してくれているという点でありがたいお店だなあと思いました。

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