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20240204 恵方巻の価格と普及の理由

 恵方巻について昨日少し感傷的な文章を書きました。しかし、私自身「最近の恵方巻って馬鹿高い」とは思っていて、自宅で簡単なものを作ったり、『ロールちゃん』などを買って食べたりすることの方が多くなっておりました。
 で、昨日のことですが、「今年の恵方巻の値段はどんなものかな~」と思いながらスーパーによるたび恵方巻の価格を見てみたところ以下の感じでした。なお、さっと通り過ぎながらみたのをメモなどなく記憶に頼って書いているので、店名はぼやかして書いております。

〇「曜日」
訪問時間:12時ころ
恵方巻198円(税抜) 上恵方巻298円(税抜)具材は普通の巻き寿司でいつもは切って売っている巻き寿司を切らずに値段も買えずに出した感じ

〇「人生」
訪問時間:20時ころ
細めの鉄火巻1本398円(税抜)2本698円(税抜)
恵方巻:598円(税抜)~980円(税抜)程度、定番にカルビ、アナゴ、など
鮮魚コーナー:1980円(税抜)のものも存在

〇「100均由来」
訪問時間:20時ころ
ハーフサイズのもので398円(税抜)くらい。

〇「日蝕」
訪問時間:20時半ころ
総菜コーナー恵方巻598円~980円程度定番にカルビ、アナゴ、サラダなど
鮮魚コーナー:売り切れ

 で、ここまで書いてから「恵方巻 平均価格」でネット検索してみると、帝国データバンクの調査結果がでてきました。
【書誌情報】
帝国データバンク 2024 2024年節分シーズン「恵方巻」価格調査.

https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p240110.pdf(2024年2月4日閲覧)

 普通の恵方巻の平均が948円、海鮮の平均が1729円だそうで、昨日お店をみて思った「高っか!」よりもっと全国平均値は高いのに驚きました。
 そう思うと、東京由来の「100均由来」以外の「曜日」「生活」「日蝕」はいずれも関西由来のスーパーですが、「しぶちん」が多くかつ昔から恵方巻の文化のあった関西のお店だから、全国平均より安い設定のお店が多いのかもしれません。

 まあでも、いろいろ言われながらも恵方巻が全国に普及した一番の理由は「節分に食べる定番の行事食がない」というのが一番でしょうね。鰯料理とか言われても最近は魚を料理しない家庭が増えましたし、近年不漁が続いているようですがやはり鰯は「安価な魚」のイメージがあり、行事食の主役になりにくいと思います。
 また、節分の豆まきは特に子どものいる家庭では実施率が高いと思いますが、豆を鬼に投げるという行為に興奮した子どもをおとなしく食卓につかせるは鰯だと無理だと思うので、「何かしらのごちそう」「節分が日本の行事なので日本食」が欲しいという要望は普遍的にあり、そこに恵方巻がフィットしたのだと思います。そして、そうした行事食であるがゆえに「高価格化」が求められ、そのため「海鮮による豪華化」や「七福神と合わせた多品目化」が導入されて「一本丸ごと食べる」には不向きな太すぎる恵方巻が主流になってしまったのだろうなあと。
 しかしでは、恵方巻が全国に普及する前の家庭では、何を食べていたのですかね。豆まきして豆食べてあとは普通の食事だったのでしょうかね。

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