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ジャケットについて語る #02 蛍

テレビ離れが進んでいる今日この頃。自身もSNSや動画配信サービスを利用している時間が以前と比べてかなり増えましたが、基本的に朝起きたらまず、テレビをつけます。そして帰宅したらまず、テレビをつけます。いわゆるSNSっ子とテレビっ子のハーフ&ハーフです。

私がテレビに求めているもの、それは自分自身のサーチ力が無い分野に対しての情報です。SNSや動画配信サービスには自分で文字を入れて検索する他にも”おすすめ”される事で目に入ってくる情報はあるものの、それはユーザーの年齢、性別、これまで見てきた好みを集計して”おすすめ”してくれるものなので、新しい!と思うものに出会うことはなかなかありません。(まあ興味のあることばかりが出てくるのでついつい熱中して見てしまいますが…)しかしながらテレビは一転、興味のある無いに関係無く様々な情報を発信してくれており、それが無条件に目に、耳に入ってきます。

『蛍』のジャケットとの出会い

どんなに昔からあるものでもどんなに流行しているものでも、その分野に興味を持っていなかったり、はたまた別のものと組み合わせられたりしてできたものは、「新しい」になります。弥生時代からあるとされている納豆も、巷でお店が溢れかえっている流行りのタピオカ屋さんも、その二つがコラボして出された商品は間違いなく「新しい」になります。(この二つがコラボしても私は多分食べません)

そんな自分自身がアンテナを張っていない分野との出会いがあると思い、自宅ではテレビはつけたままにしているのですが、そんな時に某テレビ番組に出演されていた書道アーティストの原愛梨さんをお見かけしました。

書道で、絵画の中に文字を忍ばせて、より明確に分かりやすくメッセージが伝わる作品を生み出すアーティスト。その姿にMATSURIで作っていきたい世界観と似たようなものを感じ(甚だ恐縮ですが)是非一緒に作品を作りたいと思いお声かけさせてただいたのがきっかけです。


書道アートで生まれた蛍の世界

アートを通して書道を届ける原愛梨さんとのコラボにより完成した2nd digital single『蛍』の配信ジャケットがこちら!

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醒めない夢を見ている。そんな蛍の様子を表現していただきました。どんどん深くまで沈んでいくような夢の中、無数に散らばる蛍の光。ヘッドフォンから感じられる閉鎖的空間と、祭りの提灯から感じられる特別な日だけの開放感。
寝ている時に「これは夢だ」と気がついて、頑張れば目が覚めそうな瞬間がたまにあります。けれどももう少しこの夢を見ていたいから、醒めないようにその空間に身体を任せているあのシチュエーションになんだか似ている気がします。

そして、このイラストには「MATSURI」と「」の文字が隠れているんです!

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『蛍』の歌詞の中にある「鳴かない蛍が身を焦がしている」というフレーズ。作詞家さんの真意がどうかは分かりませんが、日本のことわざに「鳴かぬ蛍が身を焦がす」と言うものがあります。口に出してあれこれと言う者よりも、口に出さない者の方が心の中では深く想っている。この言葉を一番表現できる方法でこの楽曲を世の中に出していきたいと思いました。

歌の中に込められているメッセージを大切にしたい。そんな想いを具現化していただき、素敵なデザインの配信ジャケットが完成したと思っています。

以前は海外で書道パフォーマンスをされていた原愛梨さん。その際には漢字で書いていたけれど、意味はどうやったら伝えられるんだろうと思っていた時に「絵にしたら世界共通なんじゃないか」と言うことで、現在の作品が生み出されたそうです。

MATSURI自身も、日本国内にとどまらず海外に向けて今以上に音楽を発信していきたいと思っています。しかしながら、まだまだ日本語の歌詞というだけで受け入れてもらえないことも少なくありません。JPOPを世界中に浸透させていきたい、歌で、音楽で言語の壁を超えていきたいという想いはずっと強く持っています。
その方法が英語詞で歌うことなのか、流行している洋楽のリズムを取り入れることなのか、はたまたMATSURIが作っている曲だからこそ、海を越えて伝わっていく作品を生み出す新しい方法があるのか…。
今はまだその答えには辿り着けてはいませんが、原愛梨さんの作品と出会ったことで、作り出すものの可能性の大きさを改めて実感することができました。

これからも臆することなく、たくさんの方々に音楽を聴いていただき、たくさんの方々の意見を受け止めて、そしてMATSURIという宇宙を広げていきたいと思います!

そんなMATSURIの2nd digital single『蛍』は各配信サイトで聴ける他、YouTubeでは楽曲の世界観を最大限に活かした幻想的なミュージックビデオも公開中です!

配信サイトはこちら!

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