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ジャケットについて語る #07 百鬼夜妖

MATSURI Creative note

百鬼夜行 - ひゃっきやこう
「百鬼」は、たくさんの妖怪。「夜行」は、列をなして歩きまわること。さまざまな妖怪が、夜に列をなして徘徊している様子をいい、百鬼夜行に出会うと、たちまちあの世へ連れて行かれるとされています。

怪しくて怖くてグロテスクで…、それでいてちょっと覗いてみたくなるような異世界のお話。妖怪や幽霊、未確認生命物など、どうしてこんなにも惹かれてしまうんでしょうかね。人は自分と違う存在に興味を持つから?好奇心が旺盛だから?
きっと理由は様々あると思うのですが、私たち人間に内在しているとわかっていて否定したくなる部分を体現しているからなんじゃないかな?と思うんです。

例えば「いそがし」という妖怪がいるのですが、このいそがしに取り憑かれるとやたらとあくせくしてしまい、じっとしている事が悪いことに感じてしまうんだそうです。逆に忙しくしていると、なんとも言えない安心感に包まれるのだとか。
それから、尻尾が2本ある「猫又」は長生きした猫の妖怪と言われています。元々高い知能を持った猫は、長生きをすると妖術も身につけて人を化かしたり、食い殺したりするんだとか…。
常に人に忙しい姿を見せていないと気が済まない人や、せっかく知識があるのに他人の足を引っ張るための考えをしてしまう人。皆さんも誰か思いついてしまったり、自分の中でも心当たりがあったりしませんか?

そんな、本来であれば否定したくなるような感情・思考・言動などなど。それをこんなにも分かりやすく体現している妖怪たちを、私たちはきっと切り離せないんだと思います。でもそれって悪いことだけではない気がするんですよね。
自分の中の鬱な部分、隠したい部分、嫌いなところって誰にでもあって、でもそれを心の中で隠し通し続けるのは辛いと思うんです。だからこうして、分かりやすく存在して、体現している幽霊や妖怪などを見ていると、それだけ自分の心の負の部分がちょっとだけ軽くなるような気がするんじゃないかなと…。

さて、そんな風に考えていたらなんだか自分の負の部分にも会いたくなってきたりしませんか?否定するよりもその存在を認めて、一緒に楽しめるような世界を今回はご用意致しましたので、是非皆さん楽しんでいってください!

MATSURI 6th digital single『百鬼夜妖

2022年10月28日に配信リリースさせていただきました、MATSURIの6枚目となる配信シングル『百鬼夜妖』(ひゃっきやこう と読みます)
百鬼夜行の世界を表現しているこの楽曲。本当か嘘かわからない妖言(およずれごと)溢れる世界だからこそ、人間も鬼も妖怪も関係なく一緒に踊ろう。出逢ったら誰しもが踊ってしまう、そんな摩訶不思議な百鬼夜妖の世界へご招待する楽曲となっております。

そして今回の配信ジャケットがこちら!

6th digital single『百鬼夜妖』配信ジャケット

今回のジャケットはnekokoさんにご担当いただきました。普段は版権フリーの浮世絵作品を元に描かれているそうで、最初に「猫すくい」という作品と出会ったのがきっかけでした。

この浮世絵というのはどのようにして生まれてきたのかご存知でしょうか?江戸時代〜大正時代にかけて描かれていた風俗画をそう呼んでいるのですが、実はちょっとした小話があるんです。
当時、この世はつらい「憂き世」と捉えて、他力によって救われようと人々は念じていました。ただ、この厭世的な憂世感がガラリと様変わりしたのが1657年に起きた江戸大火なのです。江戸の大半を焼いたとされるこの大火事ですが、そこから人々は復興により活気が湧いてきたんだとか。「つらい世の中だからこそ、ウキウキと浮かれて楽しむべき」そんな考えから、「浮き世」という字が当てられ、現在まで伝わっている浮世絵になったんだそうです。

この夜も、この命もやがて終わるなら浮かれて楽しもう。夜が明けてしまう惜しさや、命が尽きてしまう悲しみよりも、そうだと分かっているからこそ今この時間を共に楽しみたい。そんな想いから、今回は浮世絵でジャケットを描いていただきました。
配信ジャケットの中には歌詞に登場する妖怪たちも紛れ込んでいるので、どこにいるのか探しながら楽しんでみてくださいね。

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