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黙って気に掛ける親友になりたい

「ああ…その…アスナさん。えーっとですな。口下手で、無愛想で、戦闘マニアのバカタレですが、キリトのことよろしく頼んます。」(ソードアート・オンライン 9話 青眼の悪魔より)

クライン(主人公の親友)がアスナ(ヒロイン)に言った言葉です。

クラインいい奴だなあ。

キリト(主人公)とクラインの関係は視聴者から見ても一番長くて、この物語が始まった時からの腐れ縁です。

ゲームマスターから「デスゲーム」の宣告を受ける前。まだゲームが始まったばかりで純粋に楽しんでいる最中、クラインがキリトの迷いの無い動きを見て、ゲームの立ち回りを教えてほしいと声を掛けて、二人は出会います。

このまま楽しいだけのゲームならよかったのですが、突然死と隣り合わせのゲームになってしまったので、経験者のキリトは初心者のクラインのことまで気に掛けることができず、クラインを置いて先に行ってしまいます。

キリトはそのことをずっと悔やんでいて、物語が進んで何回か顔を合わす場面がありましたが、クラインに申し訳なさそうにしている様子が見えます。

やりたいようにやらせて見守る

キリトがやることを見守り、命の危険がある時は一緒に乗り込んでサポートする。マジでいい奴だな、クライン。

普段の会話は冗談混じりで、キリトが席を外した時は、近くにいる人に「キリトのこと頼みます」と頭を下げる。マジでいい奴だな、クライン。

いくら親友のこととはいえ、第三者に頭を下げてお願いすることは、結構ハードル高いと思います。何より余裕があります。みんな自分が生き残るために必死の中で人のことを気に掛けることができる。マジでいい奴だな、クライン。

任せると人は育つ

昨年の夏休みに有名進学校である灘高校の先生とお話しをする機会がありました。

えーき「先生は生徒たちを伸ばすために何をしていますか?」

灘高校の先生「特別なことはしていないよ。というか何もしていない。放任している。私も学校は15時に帰って好きなことをしているし。」

「は?」って思いましたね(笑)

先生は学校にいる拘束時間めちゃくちゃ長いと思っていたのに、超ホワイトじゃねーか!ってツッコミたくなりました。

強いチームの監督は何もしないと聞いたことがあります。プレイヤーが自分で考えて動く。すごい自信と確信だなと思います。それを実際に目の前で実践している先生を見て、鳥肌が立ちました。

ただ、灘高校の先生は何もしない代わりに「必要な時にサポートをする」と仰っていました。

クラインのように、「やりたいようにやらせる」「必要な時にサポートする」という誰かの親友に私はなりたいなと思いました。

#アニメ #人生 #ソードアートオンライン #コミュニティ

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