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好きなことで明日をつくろう、ベーシックインカムにはそれを広める役割がある

僕はいま渋谷で働いている。ベンチャーやスタートアップが次々生まれて、アイディアやサービスがひっきりなしに生まれてくる場所だ。

今までの経験の中では味わったことのない感覚を持ちながらすごしているが、何より違って感じるのは、嫌なことは嫌だと言える空気感、好きなことに熱狂できる空気感だ。

この空気感はたぶん、少数の人間とか一つの企業とかで作っている空気感じゃない。多くの人々、そこに集う企業が「群」となって醸し出しているものなんだろうと思う。ある程度の規模を持つからこそ、他からの同調圧力に屈しない強さもある。いろいろなことを選択できる余地も大きい。

僕自身この空気を吸いながら、少しずつ自らを解放できてきている感覚がある。

僕は今の場所に来るまで、前例主義を好み、はみ出ることを抑圧するようなコミュニティで過ごすことが多かった。多くの人に巡りあってきたけど、自分を思いのほか高く見せようとするマウントおじさんとか、逆に能力は高いのにそれを卑屈さで覆い隠してしまう人たちに大勢会ってきた。嫌でも我慢せよ、勤勉たれ、好きだけでは生きていけない、そういうことを言う人たちがたくさんいたが、誰もそれを咎めなかった。そういう空気感に浸されていたんだと思う。

多くの場にそういう空気は残っている。前の時代からずっと引きずってきた慣習や考え方や制度が固い岩盤のような形で残り続けている。勤勉、忍耐、横並び。そして、そこからはみ出た人間には実に冷たい。

でも、自由は少しずつだが成長している。自由な人たちが、どんどん自由になっていく。

自由の差が広がっていっているように感じる。自由な人とそうでない人の間で、お互いへの反目や、誹謗中傷も生まれてきているように思う。この自由の格差は、放っておくとどんどん広がってしまう気がする。

ベーシックインカムは、この空気を変える役割を担いうる。自由に生じた差を埋めて、多くの人が自らの好きなことで明日をつくることができる、それが当たり前の社会を作るのだ。

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