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#地球規模の老眼鏡問題を解決する

本格的に老眼鏡を使い始めてから4ヶ月ほど過ぎた。近くの文字が読みにくくなり、知らず知らず紙の書籍を遠ざけていた自分に気がついた。いつの間にか、文字を拡大できる電子書籍以外は読む気がしなくなっていた。それが老眼鏡を使用して一転、なんでも来い!という気持ちである。老眼鏡とは何と素晴らしいものか、というのが今の心境だ。
 
しかし反面、老眼鏡を忘れて外出してしまった時の絶望感たるや、ただ事ではない。どんなに遠くまで来ていても、「取りに帰ろうか」との思いがよぎる。キツい乱視に対応した特製の老眼鏡だから、そこいらのコンビニやドラッグストアで売っている汎用品では役に立たない。私と違って普通の老眼である妻は、忘れるたびにドラッグストアで購入して今や立派な老眼鏡コレクターだ。
 
ある人生の先輩に尋ねたところ、先輩もやはり老眼鏡忘れ問題に直面していたのだった。ひょっとしてこの「老眼鏡忘れ」という現象は、世界的な問題なのではないか。一人の人間が老眼鏡を忘れる。文字が見えない上にテンションも下がっているから仕事の効率も下がる。世界中でこのような事が起きているに違いないから、その経済的損失はいかばかりか。さらに間に合わせで道すがらのドラッグストアで安い老眼鏡を買ったりするから地球資源も無駄になる。このままこの問題が放置されれば、地球資源は枯渇し経済は破綻して人類は終焉を迎えるに違いない。
 
なぜ人は老眼鏡を忘れるのか。安いのをいっぱい買って、クルマの中やカバンの中、職場の引き出しなどにそれぞれ入れて置けば良いじゃないかと言う人もいるに違いない。実際にそうしている人もいるはずだ。しかしそれは問題の先送りに過ぎない。「忘れる」というシステムエラーを運用でカバーしようとしてはいけない。それでは世界は前に進まないのだ。ちなみにシステムのエラーを運用でカバーしてはいけないと言う記事は以前ここに書いたので参照して欲しい。
 
【note : コロナ対策とUボート】
https://note.com/matsuonoriyuki/n/nfb96e414138a
 
さて、老眼鏡忘れ問題によって、人類は危機に瀕している。私ならこの地球規模の危機を救えるのではないか。そう思い、これを書いている。老眼鏡忘れによる将来的な経済破綻と資源の枯渇を防ぐ手立てはある。それには2つのルールを決めることだ。
 
ひとつは、眼鏡ケースは必ず外出用のバッグに入れておく事。一時的にでも机の上に放置してはいけない。ふたつめは、使用後の老眼鏡は必ず眼鏡ケースに入れる事。これも、一時的にテーブルの上に置いたり、仏壇の経机に置いたりベッドの枕元に置いたりしてはいけない。このふたつのルールによって、外出先でも老眼鏡はいつも手元にあり迂闊にドラッグストアで汎用品を買う事も無くなり、資源の無駄使いは減り、仕事のテンションも効率も上がり、経済的損失も防ぐことができ、地球規模の危機は回避されるのである。
 
老眼鏡問題のほかにも、「耳掻き紛失問題」「爪切り紛失問題」など人類の将来に影を落とす問題群は山積なのであるが、結局どれも、ひとつふたつのルールを決めるだけで解決するのである。人類よ、回避するなかれ、立ち向かえ、との言葉を贈り、この稿を終える。

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