トマト!!!

農業を営むTRY FARMさんより、デザイン制作のご依頼を頂きました。

『ミニトマトを海外向けに販売したい。その為、デザインは和を基調にしたものが良い。』とのことで僕ら( 姫路縁 )を選んで下さったようです。

ありがとうございます。


基本的に僕はデザインの"意味"や"メッセージ性"に拘って作るのですが、今回はこんな感じにしました。

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【子供を使った理由】
新しい事業ということで、これからどんどん育っていけるよう元気たっぷりの"子供"をデザインに入れました。



【子供の人数の意味】
子供が3人居る理由は『3』は日本では縁起の良い数字とされているからです。
三位一体、三種の神器、三拝一礼などあらゆるところで活用されています。
また、「3」は「満つ」「允つ」とも読めるため、語呂から見ても縁起のいい数字とされています。
子供の衣装には伝統的な和柄を採用。



【柄の意味】
左の子は"毘沙門亀甲(びしゃもんきっこう)"。

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▶︎ 亀甲文の一種。毘沙門天が着用している鎧の柄から由来。毘沙門天は戦勝、必勝の神として知られています。


真ん中は"桜柄"。

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▶︎ 桜が一斉に咲き誇る姿から桜を用いた文様には「繁栄」や「豊かさ」の意味が込められています。


右の子は"麻の葉柄"。

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▶︎ 六角の星型や、六角形が単独または連続している幾何学模様。魔よけの意味がある三角形「鱗文(うろこもん)」の集合模様でもあります。
ここでは『守り』の意味で採用しました。



【左上にあるトマト】
夕陽をイメージしたトマトです。

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8つの葉っぱは各方角を指していて、1番短い葉っぱ北東を指しています。

北東は鬼門 (鬼の出入り口)と言われているので、今後事業をしていて試練(避けては通れない道)が訪れても、残り7つの葉っぱ(七福神)が良い方角へ導いてくれるよう、トマトの"へた"をコンパスのデザインにしました。




【まとめ】
「勝利」と「守り」と「繁栄」の意味を衣装で表現し、ご購入頂いたお客様とのご縁を願い、縁起の良い数(3)を使った子供の人数を表現しました。

思わず猫も食べたくなるようなとっても美味しいトマトです。

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