技術の中での光学
投稿継続の決意表明をして14日目。noteを初めて20本目の投稿です。
完成させられませんでしたので、1/15分として投稿させてください。
私は新卒入社後、15年間光学技術者として働いてきました。
技術における光学の特徴について書きたいと思います。
1.人材不足
電器・電機メーカにおける技術部門は、メカ(機構)、ハード(電気)、ソフトに分類され、大学の出身学部、学科で配属が決まり、キャリアがスタートするのが一般的です。
一方、技術者はこの3つのどの部門とも属せず、光学技術者としてのキャリアをスタートします。
その光学技術者は、私がキャリアをスタートした20年以上前から、業界全体で不足しています。
理由は、大学で光学を専門にした学部、学科が少ないことと思われます。
実際社内では、社会人になって光学技術者になった方がほとんどでした。
よって、社会人からの光学技術者のキャリアスタートにディスアドバンテージはないと思っていいです。
2.シミュレーションの再現性が高い
製品の開発、研究には、シミュレーションが多く活用されますが、光学におけるシミュレーションは、他のシミュレーションに対して、現実の世界での再現性が非常に高い特徴があります。
世の中には熱、流体、構造体といった技術分野に限らず、経済、気象、化学など様々なシミュレーションが存在しますが、調査の対象が影響を受けるが非常に多くのに対し、光は寄与が大きいパラメータが明確になっている場合が多く、シミュレーションで複雑な系の検討が可能です。
3.光という未知な対象を扱う面白さ
シミュレーションの再現性が高い、という説明をしましたが一方で、光は学問上明確になっていない部分がまだまだあります。
そのため事業部門の開発においても、学術的な研究論文を調査したり、他の技術分野ではなかなかない、調査、分析のアプローチをとるケースが多いことも特徴的です。
光学技術者に向く人
最後に私が出会ってきた優秀な光学技術者の方の傾向から、
光学技術者に向く人について述べて、まとめにしたいと思います。
理系であれば、大学までの分野は問いません。
そのなかでも、物理で使うような数学に抵抗感がなく、進められる方が向いていると思います。
人材も不足している分野ですので、人とは違った技術をもつ技術者を目指したい方におすすめしたい分野です。
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