kintone_開発者ライセンスの概要と取得方法

kintone 開発者ライセンスの概要と取得方法

こんにちは、エミックの松尾です。以前の記事で少し触れましたが、kintoneにはアプリケーション開発を目的として利用できる“kintone 開発者ライセンス”というライセンスが用意されています。この開発者ライセンスは開発目的であれば無償で利用できます。今回の記事では、kintone 開発者ライセンスの概要と取得方法について記しています。

kintone 開発者ライセンスの概要

kintone 開発者ライセンスは、kintoneのアプリケーション開発を目的として利用できる開発者向けのライセンスです。

kintoneのAPIを使ったアプリケーション開発を目的として利用できる開発環境であり、本運用での利用はできませんが、毎年更新される形式で1年間無償で提供されています。

kintone 開発者ライセンスの提供期間

kintone 開発者ライセンスの提供期間は、開発環境利用開始日から1年後の月末までとなっています。開発者ライセンスの解約手続きをしなければ、さらに1年間自動更新されるようになっています。

途中で環境が変わって自分でデータを新しい環境に移行しなければならないというケースが出てくる可能性があるものの、kintoneの開発者ライセンスは長期間無料でkintoneのスタンダードコースを開発目的に利用することができます。開発者にとっては大変ありがたいライセンスおよび環境です。

kintone 開発者ライセンスを利用する上での注意点

kintone 開発者ライセンスを利用する上での注意点としては、本運用の利用はできないという点がまず挙げられます。kintoneのアプリケーション開発を目的として利用できる開発環境となっており、運用環境にそのまま移行できない制約があります。また、ユーザー数の上限は5であり、ディスク容量は25GB固定となっています(2020年2月現在)。

kintone 開発者ライセンス

kintone 開発者ライセンスについてはテクニカルサポートの利用はできないというのも注意点の1つです。30日間無料お試し中の場合にはテクニカルサポートを利用できますが、開発者ライセンスにおける技術的な質問は後述のcybozu developer network内のコミュニティを利用する必要があります。

kintone 開発者ライセンスの利用規約には“対象サービスに関する疑問等については、cybozu developer networkのコミュニティ等で質問をし、利用者自身で解決するものとします。”という記述があり、注意点が各種記載されていますので、利用規約には必ず目を通しておくようにしましょう。

2017年9月20日12時以前に発行された開発者ライセンス

これから開発者ライセンスを新規に取得する場合には特に関係ありませんが、2017年9月20日12時以前に発行された開発者ライセンスは2020年12月31日に利用不可になると案内されています。

以前の環境を使っている場合には、新規の開発者ライセンスを申し込んで環境を移行させる必要があるので、まだ以前の環境を使用しているという場合にはご注意ください。

kintone 開発者ライセンスの取得方法

kintone 開発者ライセンスは、cybozu developer networkのアカウントを保有しているユーザーに対して発行されます。

cybozu developer networkは、デベロッパー同士が課題を解決しあえるオープンなコミュニティです。チュートリアルやAPIドキュメントを参照したり、開発に役立つツールやTipsが紹介されているだけでなく、コミュニティを通じて有志で回答してくれる開発者に質問することもできます。

kintone 開発者ライセンスを取得するには、cybozu developer networkのWebサイトにアクセスし、アカウント登録をまず行う必要があります。cybozu developer networkのアカウントを登録するには、画面右上にある[ログイン]をクリックします。Facebookを使ってサインインする方法と、メールアドレスで登録する方法の2つの方法が用意されています。

cybozu developer networkでアカウント登録を行うには画面右上にあるログインをクリック

cybozu developer networkのアカウントを登録した後、開発者ライセンスはhttps://developer.cybozu.io/hc/ja/articles/200720464#step4から申し込むことができます。申し込み手続きが完了すれば通常30分程度で開発環境が用意されて、登録メールアドレス宛にライセンス情報のメールが届くようになっています。

まとめ

kintone 開発者ライセンスの概要と取得方法について解説しました。kintoneのアプリケーション開発を目的として利用できる“kintone 開発者ライセンス”は、cybozu developer networkのアカウントを保有しているユーザーに対して発行され、開発目的であれば無償で利用可能です。kintone 開発者ライセンスの提供期間は開発環境利用開始日から1年後の月末までですが、解約手続きをしなければさらに1年間自動更新されるようになっていて、実質長期間利用することができます。

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