松廼屋｜論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問106-122【衛生】論点：人口動態 / 悪性新生物
第106回薬剤師国家試験｜薬学理論問題 /
問122
一般問題（薬学理論問題）【衛生】
問106-122
Q. 表は、我が国の女性における胃、子宮、大腸、肝臓及び乳房の悪性新生物による死亡数の推移を表したものである。乳房に該当するのはどれか。1つ選べ。(単位：人)
出典：人口動態統計(厚生労働省)
選択肢｜
こんにちは！薬学生の皆さん。
Mats & BLNtです。
matsunoya_note から、薬剤師国家試験の論点解説をお届けします。
苦手意識がある人も、この機会に、薬学理論問題【衛生】を一緒に完全攻略しよう！
今回は、第106回薬剤師国家試験｜薬学理論問題 / 問122、論点：人口動態 / 悪性新生物を徹底解説します。
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松廼屋｜論点解説 薬剤師国家試験対策ノート
問106-122【衛生】
論点：人口動態 / 悪性新生物
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このコンテンツの制作者｜
滝沢 幸穂 Yukiho Takizawa, PhD
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設問へのアプローチ｜
第106回薬剤師国家試験の問122（問106-122）では、人口動態 / 悪性新生物に関する知識を問われました。
人口動態統計における部位別にみた悪性新生物の死亡数の年次推移のうち、女性の死亡数に関する理解を問う問題です。
類題に、以下の過去問題があります。
第103回薬剤師国家試験の問126（問103-126）は、人口動態統計における部位別にみた悪性新生物の年齢調整死亡率の年次推移の理解を問われました。
第103回薬剤師国家試験｜薬学理論問題 /
問126
Q. 図は、1955年から2015年までの全悪性新生物及び部位別にみた悪性新生物の年齢調整死亡率の年次推移を示したものである。Ａ～Ｆは、乳房、肺（気管、気管支及び肺）、胃、肝臓、大腸及び子宮のいずれかに対応している。これらの年次推移に関する記述のうち、適切なのはどれか。
選択肢｜
1. Ａの年齢調整死亡率が低下し続けている要因として、がんの早期発見や食生活の変化が考えられる。
2. Ｂの年齢調整死亡率が1990年代後半まで上昇した主な要因として、飲酒やウイルス感染の関与が考えられる。
3. Ｃの年齢調整死亡率が1990年代後半まで上昇した要因の1つとして、食事内容の欧米化が考えられる。
4. Ｅの年齢調整死亡率の低下の主な要因として、ワクチンの定期接種によるＥの罹患率の低下が考えられる。
5. 近年、全悪性新生物の年齢調整死亡率が男女とも低下しているが、粗死亡率も同様に低下している。
（論点：人口動態）
解説しています。こちらもチャレンジしてみるとよいです。
今回は、最新の人口動態統計（2022年まで）のデータを使用して、独自に視覚化したグラフと表を引用して解説します。
直近のがんの死亡数について、部位別にみた順位および近年の年次推移の傾向（上昇傾向、低下傾向）を知っていることが求められています。
率直にいえば、この要件に対して、コアカリキュラムの単位の中で上記データソースに関する学習をしている薬学生の皆さんにはアプローチ可能な設問ですが、一般的に考えると、国立がん研究センターの統計担当の方以外の薬剤師で、明確な答えを言えるコンピテンシーが現実に存在するかどうか、といった疑問を生じます。
でも、ここで、焦ってはいけません。
はじめましょう。
薬剤師国家試験の薬学理論問題【衛生】から人口動態 / 悪性新生物を論点とした問題です。
なお、以下の解説は、著者（Yukiho Takizawa, PhD）がプロンプトを作成して、その対話に応答する形でGPT4o & Copilot または、Gemini 1.5 Pro が出力した文章であって、著者がすべての出力を校閲しています。
GPT4oの製造元またはGemini 1.5 Proの製造元がはっきりと宣言しているように、生成AIは、その自然言語能力および取得している情報の現在の限界やプラットフォーム上のインターフェースのレイト制限などに起因して、間違った文章を作成してしまう場合があります。
疑問点に関しては、必要に応じて、ご自身でご確認をするようにしてください。
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Here we go.
第106回薬剤師国家試験｜薬学理論問題 /
問122
一般問題（薬学理論問題）【衛生】
問106-122
Q. 表は、我が国の女性における胃、子宮、大腸、肝臓及び乳房の悪性新生物による死亡数の推移を表したものである。乳房に該当するのはどれか。1つ選べ。(単位：人)
出典：人口動態統計(厚生労働省)
選択肢｜
■科目｜ 衛生｜問 106-122
■■GPT4o
※今回、ほとんど使ってないです。ほぼ手書き、もしくは過去の論点解説からコピペ。。過去問の解説も読んでね !（著者）
■論点｜人口動態 / 悪性新生物
この問題の論点は、1980年から2018年の厚生労働省の人口動態統計から作成された表から、悪性新生物による主な死因（死因簡単分類）別にみた女性の年次別死亡数として、適切な選択肢を選べるかどうかを問うものです。
■解説1｜
(選択肢4) [正しい]
以下に、1970年から2022年までの女性の悪性新生物による主な死因別の死亡数（人）の年次推移を示します。
女性の場合、最も死亡数が多い悪性新生物の主な死因は、2022年時点で、大腸です。増加傾向にあります。
次いで、気管，気管支及び肺が多く、死亡数は増加傾向で推移しています。
胃は、1970年から1980年にかけて死亡数は第1位であったものの、1980年以降は減少傾向を示しており、2022年時点の死亡数は、乳房に次いで第6位となりました。
2022年の順位で死亡数（人）を比較してみましょう。
人口動態 悪性新生物 年次推移 死亡数 女性
年｜2022｜1980｜死因
1｜24989｜7015｜(再掲)大腸
2｜22913｜5856｜気管，気管支及び肺
3｜19860｜3352｜膵
4｜19021｜4090｜結腸
5｜15912｜4141｜乳房
6｜14256｜19598｜胃
7｜8286｜3808｜胆のう及びその他の胆道
8｜7903｜4227｜肝及び肝内胆管
9｜7157｜5465｜子宮
10｜6405｜0｜悪性リンパ腫
11｜5968｜2925｜直腸Ｓ状結腸移行部及び直腸
12｜5182｜2098｜卵巣
13｜3752｜1943｜白血病
14｜3210｜755｜膀胱
15｜2469｜592｜口唇，口腔及び咽頭
16｜2162｜0｜その他のリンパ組織，造血組織及び関連組織
17｜2128｜1243｜食道
18｜1371｜394｜中枢神経系
19｜913｜292｜皮膚
20｜75｜130｜喉頭
■解説2｜
以下の表から、1970年から2022年までの女性の悪性新生物による主な死因別の死亡数（人）の年次推移を把握しておきましょう。
データの概要
下記の人口動態統計から、悪性新生物による主な死因（死因簡単分類）別にみた性・年次別死亡数（人）のうちの、性別が女性の死亡数（人）の年次推移です。
Ref.
人口動態調査 人口動態統計 確定数 死亡
5-24 悪性新生物による主な死因（死因簡単分類）別にみた性・年次別死亡数及び死亡率（人口10万対）
年次推移の分析
全体的な傾向
全体として、悪性新生物による主な死因に起因する死亡数は1970年から2022年にかけて増加傾向にあります。
1970年の時点で52903人だった悪性新生物の女性における死亡数は、2022年には162506人に達しました。
年次｜悪性新生物
2022｜162506
2021｜159038
2020｜157396
2019｜156086
2018｜154959
2017｜152949
2016｜153242
2015｜150847
2014｜149707
2013｜147897
2012｜145853
2011｜144115
2010｜142064
2005｜129338
2000｜116344
1995｜103399
1990｜87018
1985｜77054
1980｜68263
1975｜59461
1970｜52903
主要な死因別の傾向
大腸癌: 大腸癌による死亡数は1970年の4196人から2022年の24989人へと増加しました。特に1990年代以降、急激に増加しました。
なお、「大腸の悪性新生物＜腫瘍＞」は、結腸の悪性新生物＜腫瘍＞と直腸Ｓ状結腸移行部及び直腸の悪性新生物＜腫瘍＞を示します。ただし、1967年（昭和42年）までは直腸肛門部の悪性新生物を含みます。肺癌: 気管・気管支および肺癌による死亡数も顕著に増加しており、1970年の2987人から2022年の22913人に達しました。
肝癌: 肝癌による死亡数は1970年の3574人から2010年のピーク時で11255人に増加し、その後減少傾向にあります。
乳癌: 乳癌による死亡数は1970年の2486人から2022年の15912人へと増加しました。特に1980年代以降、急激に増加しました。
胃癌: 胃癌による死亡数は減少傾向にあり、1970年の19170人から2022年の14256人に減少しました。
膵癌: 膵癌による死亡数は1970年の1850人から2022年の19860人へと増加しました。
子宮癌: 子宮癌による死亡数は1970年の6373人から1990年の4600人に減少しましたが、その後、増加傾向に転じて2022年には7157人に増加しました。
卵巣癌: 卵巣癌による死亡数は1970年の1129人から2022年の5182人に増加しました。
考察
医療技術の進歩: 一部の癌（例えば胃癌）の死亡数が減少している一因として、早期発見や治療技術の進歩が考えられます。
生活習慣の変化: 喫煙率や食生活の変化が肺癌や大腸癌、膵癌などの増加に影響している可能性があります。特に、喫煙は肺癌の主要なリスク要因とされています。
高齢化: 日本の人口高齢化は、癌による死亡数の増加に寄与していると考えられます。
健康診断の普及: 乳癌や大腸癌などのスクリーニングの普及により、早期に発見されるケースが増えた一方、診断数が増えることで一時的に死亡数が増加する可能性があります。
まとめ
データから、悪性新生物による死亡数が過去数十年間で大幅に増加していることが示唆されます。
これは、医療技術の進歩や生活習慣の変化、高齢化など多くの要因によるものと考えられます。
各癌の死亡数の増減傾向を詳細に分析することで、より効果的な予防策や治療法の開発に役立てることができます。
Challenge!
グラフから、人口動態統計の動向を読み取って考察してみましょう。
GIF animation｜
https://www.facebook.com/100012869741540/videos/1210191920159477/
人口動態 悪性新生物 概説（1970 ~ 2022）
Creator: Yukiho Takizawa, PhD.
Tool: Excel Date: 2024/08/05
Ref.
人口動態調査 人口動態統計 確定数 死亡
5-24 悪性新生物による主な死因（死因簡単分類）別にみた性・年次別死亡数及び死亡率（人口10万対）
5-26 悪性新生物による主な死因（死因簡単分類）別にみた性・年次別年齢調整死亡率（人口10万対）
注：
---
5-24
１）1994年（平成６年）以前の「子宮の悪性新生物＜腫瘍＞」は、胎盤を含む。
２）1967年（昭和42年）以前の「中枢神経系の悪性新生物＜腫瘍＞」は、松果体を含まない。
３）「大腸の悪性新生物＜腫瘍＞」は、結腸の悪性新生物＜腫瘍＞と直腸Ｓ状結腸移行部及び直腸の悪性新生物＜腫瘍＞を示す。ただし、1967年（昭和42年）までは直腸肛門部の悪性新生物を含む。
４）「子宮の悪性新生物＜腫瘍＞」及び「卵巣の悪性新生物＜腫瘍＞」の死亡率については、女性人口10万対の死亡率である。
５）「前立腺の悪性新生物＜腫瘍＞」の死亡率については、男性人口10万対の死亡率である。
６）「肝及び肝内胆管の悪性新生物＜腫瘍＞」「胆のう及びその他の胆道の悪性新生物＜腫瘍＞」の1950年（昭和25年）、1955年（昭和30年）は「胆路及び肝臓の悪性新生物」としていた為、「肝及び肝内胆管の悪性新生物＜腫瘍＞」に数値を計上した。
---
5-26
１）年齢調整死亡率の基準人口は、2015年（平成27年）モデル人口である。なお、計算方法は、（e-Stat）用語及び比率の解説「比率の解説」を参照されたい。
２）1967年（昭和42年）以前の「中枢神経系の悪性新生物＜腫瘍＞」は、松果体を含まない。
３）「大腸の悪性新生物＜腫瘍＞」は、結腸の悪性新生物＜腫瘍＞と直腸Ｓ状結腸移行部及び直腸の悪性新生物＜腫瘍＞を示す。ただし、1967年（昭和42年）までは直腸肛門部を含む。
４）1994年（平成６年）以前の「子宮の悪性新生物＜腫瘍＞」は、胎盤を含む。
５）「肝及び肝内胆管の悪性新生物＜腫瘍＞」「胆のう及びその他の胆道の悪性新生物＜腫瘍＞」の1950年（昭和25年）、1955年（昭和30年）は「胆路及び肝臓の悪性新生物」としていた為、「肝及び肝内胆管の悪性新生物＜腫瘍＞」に数値を計上した。
グラフと表をPDFでダウンロードできます。
学習の参考にしてください。
※積み上げグラフを修正しました。2024/08/06
■結論｜
正しい選択肢は、4です。
■補足｜
人口動態統計は、下記の政府統計の総合窓口（e-Stat）のリンクからCSVでダウンロードできます。
一度、Excelなどを使って自分用の表やグラフを作成してみるのもいいと思います。
Topic
人口動態統計年報（確定数） 主要統計表 の対応表について
平成29年（2017）人口動態統計（確定数）まで厚生労働省のホームページの概況内に掲載されていた主要統計表は、平成30年（2018）以降、主要統計表の対応表を参照して、代替となる政府統計の総合窓口（e-Stat）の表を利用するプロセスに変更されました。
厚生労働省のホームページ 概況の表
※平成29年（2017）人口動態統計（確定数）まで
第15表 悪性新生物の主な部位別にみた性別死亡数の年次推移
第16表 悪性新生物の主な部位別にみた性別死亡率(人口10万対)の年次推移
第17表 悪性新生物の主な部位別にみた性別年齢調整死亡率(人口10万対)の年次推移
政府統計の総合窓口（e-Stat）の表
※平成30年（2018）以降
上巻 5-24 悪性新生物による主な死因（死因簡単分類）別にみた性・年次別死亡数及び死亡率（人口10万対）
上巻 5-26 悪性新生物による主な死因（死因簡単分類）別にみた性・年次別年齢調整死亡率（人口10万対）
Ref.
人口動態統計年報（確定数） 主要統計表 の対応表について｜厚生労働省
政府統計の総合窓口（e-Stat） 人口動態統計調査
人口動態調査 人口動態統計 確定数 死亡
5-24 悪性新生物による主な死因（死因簡単分類）別にみた性・年次別死亡数及び死亡率（人口10万対）
■ ダウンロードファイル（列指向形式）
人口動態調査 人口動態統計 確定数 死亡上巻 5-24 悪性新生物による主な死因（死因簡単分類）別にみた性・年次別死亡数及び死亡率（人口10万対） | 統計表・グラフ表示 | 政府統計の総合窓口 (e-stat.go.jp)
https://www.e-stat.go.jp/dbview/file-download?sid=0003411668
人口動態調査 人口動態統計 確定数 死亡
5-26 悪性新生物による主な死因（死因簡単分類）別にみた性・年次別年齢調整死亡率（人口10万対）
■ ダウンロードファイル（列指向形式）
人口動態調査 人口動態統計 確定数 死亡上巻 5-26 悪性新生物による主な死因（死因簡単分類）別にみた性・年次別年齢調整死亡率（人口10万対）（平成27年モデル人口） | 統計表・グラフ表示 | 政府統計の総合窓口 (e-stat.go.jp)
https://www.e-stat.go.jp/dbview/file-download?sid=0003464098
過去問に類題（論点：人口動態 / 悪性新生物）があります。解説しています。
こちらにも挑戦して実力アップを目指しましょう。
第103回薬剤師国家試験｜薬学理論問題 / 問126
Q. 図は、1955年から2015年までの全悪性新生物及び部位別にみた悪性新生物の年齢調整死亡率の年次推移を示したものである。Ａ～Ｆは、乳房、肺（気管、気管支及び肺）、胃、肝臓、大腸及び子宮のいずれかに対応している。これらの年次推移に関する記述のうち、適切なのはどれか。
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すっきり、はっきりわかったら、合格です。
第106回薬剤師国家試験｜薬学理論問題 /
問122
一般問題（薬学理論問題）【衛生】
問106-122
Q. 表は、我が国の女性における胃、子宮、大腸、肝臓及び乳房の悪性新生物による死亡数の推移を表したものである。乳房に該当するのはどれか。1つ選べ。(単位：人)
出典：人口動態統計(厚生労働省)
選択肢｜
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