コウノドリを見て
夏休みが始まって、いままで課題に追われていたところから解放されようとアマゾンプライムで見られる「コウノドリ」を見た。一気見だ。
11話を見た。
僕は、単純に綾野剛と星野源が出演しているという理由で見始めた訳だが、止まらなかった。
出産の話。すべてに渡って出産についての物語がある。
僕は大学生。彼女もろくにいない僕だが、大切なことを教えてくれるに違いないとみている途中で思って見続けた。
といっても、出産という一言で片付けられる話ではない。その出産にはある家族が背負っているもの、医者が背負っているもの、赤ちゃんが背負っていくもの。
この話でキーワードになっている言葉で「出産とは奇跡だ」という言葉が度々出てくる。
本当に出産について考えさせられる。赤ちゃんを産むために、お母さんは体調管理であったり、気持ちの準備であったり考えること、判断することがたくさんある。
この物語で出てくる患者は、一般的な出産ではない。障がいを持った人、流産を繰り返す人、がんをもつ人、仕事に復帰したい人。様々な事情や生き方を持った人たちがいる。赤ちゃんを持つとはいかに大変か、責任があるか。
赤ちゃんのことを軽く捉えてはいけない。大切な命を授かることは大変。
そして、その視点を産婦人科医の目線から物語は進んでいる。どう患者と向き合えば良いか。
赤ちゃんを育てるのは自分たちではない。育てるのはその家族だ。物語を見て、産婦人科医は赤ちゃんを産むのを手伝うだけでなく、親になるという自覚を持たせたり、正しい道に、その家族が望んでいて、赤ちゃんが幸せになれる道を指し示したりと、それらが産婦人科医の仕事であるかどうか、関わり過ぎず、応援するという形でどう向き合っていくか葛藤して仕事をしている。
命に関わる仕事は失敗は許されない。失敗して成長するという考えはない。自分に自信があり、なにもかも自分でやろうとすると、手に負えなくなったり、少しのミスで患者を危険な状態にしてしまう。誰かに頼る、一人で抱え込まない、チームということを大事に一生懸命である。それは、信頼も必要であり、注意や指摘も必要である。みんなで成長していく。それが大事なんだと感じた。
この物語は出産の話のように見えて、産婦人科医の話でもある。一人一人がどのように成長していくのか。どのような葛藤があり、悩みもあり、一人一人に焦点を当て、違う見方ができるのも一つの魅力である。また、誰かが困っていたら助ける。本当にチーム、家族なんだと思う。お互いがお互いを必要とし、刺激し合い、励まし合い、乗り越える。とても勇気がもらった。
赤ちゃんが好き。赤ちゃんは未来。そんな思いだからこそ、ぶつかったり助け合ったりする。産婦人科医の人のことをよく知らなかったけれど、ほんとうに尊敬する。なんだか自分の悩みや言い訳が本当にちっぽけでくだらないことだと感じた。僕も刺激を貰った。
諦めない、強い意志で、明るい未来のために。僕も頑張ろう。
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