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モネ特化型恋愛兵器スガナミ 恋はいつでも局地戦『おかえりモネ』第16週

菅波先生が好き過ぎてnoteまで開設してしまいました。菅波先生のオーダーメイドな愛の言葉がたまらないのです。愛の言葉って、この世で一番オンリーワンなものであってしかるべきなのに、既製品で済まされがち問題を『おかえりモネ』は提起したのだと思います。

平成という時代は恋愛マニュアル全盛期だったなとふり返っていて、トレンディ=大量生産された流行の恋愛の形をありがたがっていたのって何だったんだろうって思うのです。『おかえりモネ』の対義語は、『初めてのデートで女の子が喜ぶのはどっちのコーディネート?とかいまだにやっている番組』です。そんなもん人それぞれなわけです。

でも、もちろん最大公約数はあるわけで、国民的アイドルは、そんな最大公約数を担う使命を背負わされるわけで、汎用人型恋愛兵器として生きざるをえない悲しい宿命です。オーダーメイドな愛の言葉は、つまり他の相手、他のシチュエーションでは成立しない言葉なワケで、「どうしたの?」を最強の愛の言葉として成立させてしまうモネ特化型恋愛兵器スガナミの恐ろしさ!

ただ、テンプレがテンプレたる所以もあるわけで、私も妻の実家に結婚のあいさつに行く時に、私の中の菅波先生が、テンプレA「お義父さん、娘さんを私に下さい」は妻は最初から最期まで妻自身のものであってあげたりもらったりするものじゃないから言いたくない、テンプレB「お義父さん結婚を許して下さい」はダメって言われても結婚するつもりなのに許可を求めるなんて不誠実だ!と頭をかきむしってしまったのです。その結果、「お義父さん、結婚の報告にうかがいました」と切り出して、微妙な空気になって、妻から後でダメ出しされたのでした。テンプレBあたりで無難に済ませる方がよかったのかもしれません。

菅波先生がモネに初めて渡したプレゼントは参考書と、これまたテンプレから大きく外れているオンリーワンなチョイスで、当時はTwitterでみんなそのチョイスが斜め上をいっていると語っていたものです。そう言えば私も、妻とつきあい始めて最初の私の誕生日プレゼントのリクエストを聞かれ、私の中の菅波先生が「自分が本当に欲しいものを頼んでこそ」だとささやいた結果、オーブントースターをリクエストしたのでした。妻はめちゃくちゃ変な顔をしつつ、オーブントースターを買ってくれたのでした。

ここまでなら単なる笑い話ですが、その後二人は結婚し、子どもにも恵まれて家族4人分のトーストを焼くようになったという後日談があれば、我ながらちょっとステキな話だと思うのです。

ただ、トースターって20年使っちゃいけないみたいで、去年、トーストを焼いていると突然まばゆい光を放って煙が出て壊れたというオチがあるのですが…。ヒーター部分が真っ二つになっていたので、思い出のオーブントースターを使っているみなさんは気をつけましょう。

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『おかえりモネ』がテンプレを疑う姿勢は恋愛に限らず、「地元で頑張るのが偉い」というテンプレにまで踏み込んでいて、多様性と正面から向き合うってこういうことだよなとうならされます。

来週は、菅波先生のどんなオーダーメイドな愛の言葉が聞けるのか、どんなテンプレに踏み込むのか、ああ、菅波!俺たちの菅波!でも、モネだけの菅波!

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