まつむら塾

ここは「誰もが自分探しを継続できる世界」を作るために、「自分探しのやり方(実現学)」と…

まつむら塾

ここは「誰もが自分探しを継続できる世界」を作るために、「自分探しのやり方(実現学)」と、「継続する世界の作り方(地主学)」を学ぶ場所。 「まつむら塾」は、国づくり活動家の松村拓也が直接指導する「私塾」です。

最近の記事

材料と道具

まつむら塾実現学全20回の17回目は「モノの話」。 「モノ」とは「経営の3要素:ヒトモノカネ」の「モノ」のことで、一般的には「物的資源や設備、製品」と説明される。 今どきはこれに「情報」を加えて「経営の4要素」というようだが、興味のある方はこちらをご参照願いたい。 情報と意思:https://nanoni.co.jp/20240318-2/ 「ヒトモノカネ」のうち、「ヒト=人」、「カネ=金」であることは明らかだが、「モノ」はそれ以外の全てを指す極めて漠然とした概念だ。 こうし

    • 土地≠富

      先回の続きで、もう少し税金の話をしたいと思う。 我が国の税金は、明治6(1873)年の地租改正法の公布から始まった。 農業生産者に米などを物納させる年貢(旧地租)に替えて、土地の所有者に税金(新地租)を課す。 土地の持主を特定し所有権を認め、地券台帳を作成するとともに、持主には地価を記した「地券」を交付し、地券に記された地価の3%相当額を金銭で納税する。 また、江戸時代に地子(年貢)を免除されていた武家地や町人地なども課税の対象となり、我が国の近代化が一気に加速した。 ・・・

      • 地主の仲間

        先日、居住者のいない古民家と古家、そして一人暮らしと二人暮らしの計4軒の住宅が建っている約280坪の土地で行うプロジェクトの作戦会議を行った。 このプロジェクトは上記の内の2軒を活用するのが目的で、古民家を交流・レンタルスペースに、古屋をシェアハウスにしたいというオーナーの希望から始まった。 敷地の北端にある古民家のリフォームは昨年完成しており、すでに毎月1万円程度の収入が発生しているが、この度南端で取得した古家は借地人が退去したばかりで、まずはシェアハウスとしての運営を検討

        • 念じると願う

          笑恵館の開業10周年を記念して、先日楽しいパーティを開催した。 この機会に初めて訪れた方から、開業前からこの施設の変化を見守り続けてきたご近所さんまで、様々な方が集まって、誰もが対等に祝辞を述べる。 これまで様々な事業や地域を「ビジネスコンテスト」で盛り上げてきた仕掛け人の僕としても、「コンテストofコンテスト」で臨んだ。 こうした盛り上がりを引き起こしたのは「記念」という言葉に思える。 記念とは、「あとの思い出として何かを残しておくもの、あるいはそれによって残された

          託す未来

          僕の名刺の裏側には、「業務内容=必要なのに誰もやらないこと」として、「起業支援」、「創業支援」に加えて、「永続支援…あなたが目指す“死後の未来”を実現する」と書いてある。 先日、名刺をお渡ししながら自己紹介をするうちに、未来の話をするのは分かるが、なぜ「死後の」という言葉が付くのか…という質問が帰ってきた。 もちろん第一の理由は、そんな風に疑問を感じ、興味を持って欲しいから。 でももちろん、それだけのこけおどしでなく、僕の思いや考え方がぎっしり詰まっている。 でももう少し明る

          無自覚の大多数

          日本の国土面積(約37.8万km2)の半分弱(約17.9万km2)が民有地と言われているが、土地の固定資産税を払っている納税者数は4,155万人という。 固定資産税というのは民有地の所有者に対して課税される税なので、民有地をこの人数で割ると、一人当たりの所有土地面積は約4,300m2(1,300坪)となり、仮に全国民の人数がこの3倍だとすれば、国民一人当たりの土地面積は1,433m2(約433坪)となる。 また、民有地の他は、国有地7.84km2( 20.7%)、公有地 3.

          無自覚の大多数

          地域と世界・実現学B35

          「地域」とは、土地の範囲を意味すると同時に、その範囲にあるすべてを指しており、まさしく「世界」の一部分を意味する言葉だ。 僕たち人間は、この世界で共に暮らしているものの、世界の全てを知る人は一人もおらず、誰もが「異なる部分=地域」から「類推できる全体=世界」を共有しているにすぎない。 例えば「世界は国家の集合体で、国際連合がその最高機関として機能している。」と、多くの人が思い込んでいるように思えるが、僕はこの考え方に真っ向から反対だ。 「国家」は「地域の一側面」に過ぎず、ヒト

          地域と世界・実現学B35

          情報と意思・実現学B34

          「情報」とは「情(なさけ)に報(むく)いること」という説明が、僕は大好きだ。 辞書によれば、情は「他人を思いやる心」、報は「報い、返礼、知らせ」とあるが、これは「情報」が単なる事象でなく、それに対する問いと答えのような「相互関係」を意味している。 その証拠に、「情報」を和英辞書で調べると、「intelligence」と「information」の2語が示される。 「intelligence」は「情報」より「知性」を意味する言葉なのに対し、「information」には「情報」

          情報と意思・実現学B34

          地域と格差・実現学B33

          まつむら塾B実現学の3地域編「1地域と市場」、「2地域と資源」と取り上げたので、こうなったら最後までお付き合いいただこう。 実現学とは、「自分」の中にある「夢」を、「世界」の中で「現実」にするチャレンジのこと。 僕はこの行為を「ビジネス」と呼び、チャレンジを「起業」と呼んでいる。 また「地域」とは「世界の中で自分が関わる部分」を指し、1市場、2資源、3格差、4情報と地域の関係を考察した後に、地域と世界の関係を考える。 前回までのブログで「市場=売り&買い」そして「資源=存否&

          地域と格差・実現学B33

          地域と資源・実現学B32

          次回のまつむら塾に向けて準備をする中、またまた面白くなって脱線中。 テーマは「地域と資源」なのだが、僕にとって、「資源」という言葉は格別な意味を持つ。 「資源」という言葉は英語の「resource」に対する中国語の訳語のようなので、「resource」の基本的な意味を確認すると「役に立つ価値あるもの」を意味するまさに漠然とした概念だ。 そもそも、僕がこの言葉と向き合い始めたのは、初めて「ビジネス」を辞書で調べた時。 広義の意味で、「ビジネスは事業目的実現のために人・物・金・情

          地域と資源・実現学B32

          売りと買い・実現学B31

          自分のことは「なぜ(why)といかに(how)」、世界のことは「いつ(when)、どこ(where)、だれ(who)」でできていて、それらを考え、説明するために「なに(what)」という言葉がある・・・というのが、まつむら塾の発想だ。 通常の講義では、「時間(when)・空間(where)・人間(who)」を使って世界を見ながら、それらの「whyとhow」を通して自分を見つめることが主題となるのだが、先日の講義はこれらが見事に逆転したので、今日はその話に挑みたい。 全20回の

          売りと買い・実現学B31

          感動の作り方・実現学B25

          まつむら塾の実現学では、「感動」をコミュニケーションのゴールに位置付けている。 人が感じ考え行動する循環において、コミュニケーションとは、自分の考えを話や身振りなどの行動で発信し、相手がそれを見聞きして感じることで受信した情報を理解する(考える)ことで返信することだ。 もしも商品を買って欲しければ、相手に商品を買いたいと考えさせなければならないはず。 だが、相手は感じることで受信するので、何かを感じることで買うという行動を誘発させる必要が有る。 僕はこの「感じて行動するプロセ

          感動の作り方・実現学B25

          コンテストofコンテスト

          僕の活動拠点「笑恵館(しょうけいかん)」の10周年を記念して開催するイベントについて、この場を借りて検討したい。 まず、イベント開催の目的は、次の3つ。 1.笑恵館の「らしさ(特徴)」を楽しみたい 2.笑恵館の「存在感(認知度)」を高めたい 3.笑恵館の「仲間(家族)」を増やしたい まず、これまで培ってきた「笑恵館らしさ」を楽しむことこそ、10周年の祝い方にふさわしいと思う。 そして、このお祝いをイベント化することで、これからの笑恵館が更なる仲間を迎え入れ、より広く知らしめた

          コンテストofコンテスト

          言葉を使って世界を遊ぶ

          僕はよく「松村さんの話は言葉遊びですね」と言われる。 もちろんここで言う「言葉遊び(ことばあそび)」とは、言葉の持つ音の響きやリズムを楽しんだり、同音異義語を連想する面白さや可笑しさを楽しむ遊びのこと。 そう言いたくなる気持ちはよく分かるが、僕はそうじゃないことを説明するのにいつも苦労する。 以前「世界は言葉でできている」というテレビ番組に触発されて「言葉は世界でできている」という言葉を編み出したのも、この指摘に対する反論のため。 つまり、僕は言葉で遊んでいるのでなく、言葉を

          言葉を使って世界を遊ぶ

          問いと答え・実現学B24

          まつむら塾の9回目の講義は「伝達の確認」というタイトルで、自分の意図を伝達できたかどうかは、確認しないと判らないという話。 だからこそ、コミュニケーションは欠かせない・・・という意味で、僕の大好きなテーマでもある。 だが、まず初めに「伝達とは何か」が分からなければ、その確認などおぼつかない。 伝達とは「自分の意図を相手に伝えること」と言うが、そもそも「伝える」とは何だろう。。 「伝える」という言葉には、「1.何かをあるものを経て届ける」と、「2.何かを受け継いで残す、次代に渡

          問いと答え・実現学B24

          手放したくない財産

          当たり前の話だが、僕は「自分が出会いたい人」に出会いたい。 このブログは、まさにそのためのツールであり、僕を知ってもらうためだからこそ、苦労をいとわず毎週書き続けている。 だが、いくら僕を知ってくれても、僕に会いたいと思ってくれるわけではない。 さらに言えば、たとえ僕に会いたいと思ってくれても、その人が僕の会いたい人とは限らない。 つまり、僕はまず、自分がどんな人に会いたいのかを、きちんと伝える必要が有り、さらにはその人が僕に会いたいと思ってくれなければこの出会いは実現しない

          手放したくない財産