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OneSeの「これまで」と「これから」紆余曲折あった1年半を綴る。


こんにちは。TranSeの松本です。
OneSeという動画クリエイターのための教育事業の責任者をしています。

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これまでのコマーシャル化してきた情報ではなく、OneSeストーリーを振り返り、今の成長過程をnoteに記しておこうと思います。昨日、OneSe受講生300名突破のプレスを発表させていただきました。

前半部分は、「OneSeってこんなことがあったんだ」と知ってもらい、
後半部分は「OneSeが目指すところは、原点、過去の体験にあるんだ」と知ってもらい大切な思い出を動画で残すっていいなと思ってもらえたらなと思います。

OneSeのこれまで

リリースして1年半ですが、今日まで本当に色々なことがあった。
これまでが濃厚すぎて、今でこれならこれからどんな壁が待ち受けているんだと少々ワクワクする。

OneSeリリース当初のTranSeは役員含め社員数6名、OneSeの事業メンバーは松本だけ。
変化を恐れず常に夢中になれるチャレンジをし続けるTranSeにとって、最低限の準備をした上で、まずはやってみよう精神でリリースしたのがまだ記憶に新しい。
OneSeをリリースするまでTranSeが「事業」として何かを積み上げる活動をしてこなかった中で、
これまで続けてこれていることがある意味奇跡だと思うくらい、当時の自分には何もなかったから驚きだ。

しかもリリースした2020年4月2日は、初の緊急事態宣言による外出自粛要請が出てしまい、在宅ワークでリリースを迎えることに。
インターネット越しのMTGや偶発的なコミュニケーションができない不便さにストレスと不安が大きかった。
テストリリースでは、対面式の学習カリキュラムを組んでテスト運用までしていたにも関わらず、小池百合子さんの記者会見を受け、
代表の安藤から「オンラインでやろう」の一声で、リリース数週間前にシフトしたのも振り返ってみると恐ろしい。

リリースから約3ヶ月間は、ほぼワンマンでOneSe Personalを運営しオペレーションの型が作られてきたタイミングで、事業メンバーの採用をかけた。
驚くことにインスタのストーリーで募集をかけたところ約70名の方から応募がきた。なんだか嬉しかった。
その70分の1が、当時地方に住んでいた女子大生の滝川だった。

その辺りから受講生が増えてき、年末にかけて事業メンバーの採用も進めていった。この時の意思決定が一つ目の大きな失敗に繋がるとは、当時の自分では気づけなかった。


繰り返し起こるハードシングス

受講生も順調に増え、12月に100名突破のプレスを打ち、事業メンバーも当時は10名ほど。
OneSeの盛り上がりをみせ、メンバーのボルテージも高まっていた。

ここから一つ目の大きな失敗が顕在化するまで2ヶ月といったところか。
だんだん事業の損益計算が、合わなくなってきた。
売上に対して圧倒的に支出が多くなる状態が続き、構造上の問題と判断するまで時間をかけすぎた。
人財投資、学習コンテンツの拡充、受講生一人ひとり手厚くサポートするための運営体制。
適切な計画が引かれていない状態で、色々やり過ぎてしまった結果だった。

そこでようやく事業管理に徹するという事業責任者1年目の洗礼を受ける。
そこからもまだまだ失敗は続いた。メンバーとハレーションを起こすようなコミュニケーションになってしまい、マネジメントの難しさ、自分の未熟さを感じ、頭を抱えるときもあった。

そんな苦境の中でもメンバーは、受講生の満足度向上にとことん向き合ってくれました。感謝しかありません。

数ヶ月後、二つ目の大きな失敗が顕在化する。
松本の朝令暮改に付き合いながらも一緒に頑張ってくれた仲間が、新しい挑戦のためにOneSeを離れたいと言ってきた。
山あり谷ありを共にした仲間がいなくなることは寂しいし、そういったメンバーがいなくなることは、松本にとってもOneSeにとってもダメージは大きい。
しかし引き止めるわけにはいかなく、気持ちを伝えた上で応援することにした。
すると、1ヶ月おきにメンバーが同じように”新しい挑戦のために離れたい”と相談してきたのだ。
流石にしんどかった。色々振り返った。何がそうさせたのか。

今まで培ってきたカルチャーが、崩れていくのを止める意思決定せずに、過ごすのはキツい。
そしたら、辞めるといったメンバーが教えてくれた。

「(松本)誌恩さんってOneSeをどうしていきたいんですか?」「どんな価値を提供していきたいのですか?」
答えに戸惑ってしまった。そのときにようやく気づけた気がした。

OneSeの未来を描けていない。未来に向けたコミュニケーションが大切なメンバーととれていなかった。
どんどん数字に囚われ、大局観を失ってしまい、OneSeの価値や魅力を引き出せていなかった。

それからOneSeの未来についてとことん考えなおすようになった。

なぜOneSeをしているのか。
なぜ今、自分がOneSeをやっているのか。
誰のためにどんな価値提供をしていきたいのか

いつまでにどこを目指すのか。

こんなことを考えると同時に、母の容態が急変してしまった。
プライベートの話になってしまうが、母は約4年前から癌と戦ってきた。

今の自分がいることや仕事を頑張れてきた1番の原動力は、家族だった。
学生の頃から好きなことを好きなだけやらせてくれたから、落ち着いたら自分のお金で旅行やご飯に連れて行ったりすることが一つの目標でもあった。

余命宣告を受けていたものの仕事に夢中になりすぎてあまり家族との時間を過ごせていなかったから、
最後だけでもと思い、会社に事情を伝え実家でのリモートワークに切り替えさせてもらった。

日に日に容態が悪くなる母と、OneSeをなんとかしなければならないというプレッシャーの板挟みで心のキャパシティーがオーバーしてしまった。


チームメンバーには、かなり迷惑をかけてしまった。
メンバーも辛い状況なのに、事業責任者がこんなんだから、受講生の方にも迷惑をかけてしまってもおかしくない状況だった。
そんな中でも、代表の安藤をはじめ、多くの仲間がOneSeを繋いでくれた。
メンバーも必死にチーム一丸になって、危機を乗り換えてくれた。ほんとうに感謝しかない。

そして母は息を引き取りました。最後は、一緒に時間作れてたくさん話もできたことが本当によかった。
一瞬、なんのためにこれから頑張っていったらいいのか分からなくなったが、それは一瞬だった。

大事な仲間、受講生が身近にいてくれたことが心の救いだった。
日常に戻ると、変わらずみんな頑張っていた。
そんな光景をみると、今いる人たちを大事にしながら乗り越えていきたいと改めて思うようになり、OneSeの未来もみえてきた。


OneSeをやっている理由は、原点だった

動画広告市場は年々拡大しているが、本質的な動画の価値は『記憶を記録する手段』だと思っていて、動画の良さはそこに詰まっていると思っている。

少なくとも僕は、その良さに惹かれて動画をつくるようになった。
「こんな動画をつくれるようになったらカッコいいし、モテそう」みたいなそんな感情だったと思う。下心丸出しだし、結局モテなかったけど、あの時動画を始めてよかったと思う節がよくある。

一つは、思い出や体験が動画として残せるようになったこと。
これから長い人生において、子供ができた時や友達に結婚式の動画をつくってほしいと頼まれた時、いろんな時の記憶を一生の宝物にできる。

もう一つは、動画がたくさんの人と出会うきっかけになり、いろんな景色、経験をするきっかけになり、結果として最高な仲間と巡り会うきっかけになった。

この一連の体験は、動画だからできるんじゃないかなと思う。

OneSeは、"動画"というそのものの価値や魅力を形として残すためにクリエイターを支援している事業だ。
動画を始める理由は人それぞれあるが、そんな人たちがOneSeに入ると動画の良さを感じながら動画制作をしている人が圧倒的に多いと感じる。

「数年後の自分、もしくは子供が成人を迎えたときに見返すために」
「動画制作で、友達の会社やお店を魅力的に伝えるために」
「あの人のように、多くの人に価値を伝えていきたい」

こういった想いをOneSeで体現し、動画の価値や魅力に改めて気づいてもらう機会を提供しているんではないかと。
自分たちがそうして、体現してきたように。
だからこそOneSeをやっているんだと思う。

母に最後のプレゼントとして動画をつくった。
つくった動画を周りに見てもらい、それが家族の一生の宝物になった。
改めて、自分の表現したい記憶やメッセージを動画を通じて伝えられる技術があってよかったと再認識できた。

実現したい未来は変わらない

今のOneSeは、難しいチャレンジをしている最中であるしこれからも紆余曲折あると思う。事業をつくっていくなかで、心が折れそうになるポイントはぶっちゃけ何度もあった。自分がリーダーとして推進していくのなんて苦手意識しかないし、間違ってもコミュニケーションが上手なんて言えない。思っていることも考えていることも伝わりづらい。

力不足だなと感じることがめちゃくちゃ多い。
けど、諦めたくはない感情だけは譲れないと思った。

周囲の人や受講してくれているクリエイターが、OneSe最高だねと言ってくれるから、自分のやっていることに唯一自信が持てた。
OneSeを受けて人生が変わったと言う人がいる限り、どんなことがあってもOneSeはあり続けるべきだと思う。

これからもクリエイターのきっかけ作りをするために形を変えてでも挑戦していくと思う。人生において、一生の宝物、記憶という価値をより多く残すためにOneSeは前進し続けます。

ただの学習スクールではない、僕たちにしかできないものを大切にしながら信じる未来を実現したい。

これを読んでもらって、OneSeのことを知ってもらい応援してくれると嬉しいです。

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