自転車から感じた匂い
自転車に乗って、大通りをなるべく避けて、小道ほそ道をゆったりと、ゆっくりと進んでみたら、びっくりするくらい、いろんな懐かしい匂いがした。
とにかくいろんな懐かしい匂いが次々にやってきて、ひとりでいるのが勿体なかった。その都度その場で誰かにその匂いを伝えて共有したかった。共感出来なくてもいいからせめて共有したかった。あんなにいろんな種類の懐かしい匂いを感じながら、それが自分だけを通過しているということが、誰にも証明出来ない嘘みたいな事実で、夢の中のようなモヤモヤ感が残るけど、