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北海道松前町立 大島小学校の”いま”|まつまえ未来ラボ編集部

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日本最北の城下町である北海道松前町の小学校「松前町立 大島小学校」で行われるリアルな教育の「今」を発信します。
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2024年3月の記事一覧

松前町立大島小学校だより【2月号】

『言葉の力』(前) ―言葉には創造する力がある― 校長 神   龍 治 〈人生とは言葉そのもの〉〈言葉は自分そのもの〉…読み手を挑発するかのようなこの言葉は、中学3年国語教科書に掲載されている、『言葉の力』の一節です。筆者は、かつて『14歳からの哲学』で話題を呼んだ、池田晶子氏です。 『言葉の力』で池田氏はまず、人間が当たり前に言葉を話すことを、「本当に不思議なことだ」と断言します。なぜなら、 からです。言葉には、人間を超えた何かがあるのです。  次に池田氏は、新約聖書

松前町立大島小学校だより【1月号】

「花咲か爺」~存在する意味 試練の意味~ 校長 神  龍 治 …正直者のばあさが、川上から流れてきた柿を持ち帰ると、柿は臼の中で子犬に変わります。犬はじいさの目をつぶらせて野原に連れて行き、宝物を掘り当てさせます。それを知った隣のじいさは、無理やり犬を借りますが、汚い水を掘り当てたことに腹を立て、くわで犬をなぐり殺してしまいます…。  1月17日の始業式で、「花咲か爺」のお話をしました。長い話でしたが、児童は最後まで耳を傾けることができました。 「花咲か爺」が伝える知恵を