Common Ground / Big Big Train

昨日放送されたNHK-FM「プはプログレのプ」で、山田五郎氏に90年結成の若手バンド(笑)と言われたイギリスのプログレバンド。

"こんなバンドいかがでしょうか"という、インディーズの有望株枠で紹介されていて、Wikiによると最初期はメジャーレーベルに所属していたが、売上不振で契約を切られたようだ。しかしながら近作はマーキーから日本盤が出ており、その質の高さは推して知るべしだろう。

今回放送された曲は21年リリースの13thからの楽曲で、実は既に今年14thがリリースされている。
94年に1stリリースなので活動28年で14枚のリリースという超多産バンドである。

本アルバム早速一周通して聴いたが、今まで聴いて来なかったのが悔やまれるくらい気に入った。

番組では1曲目の冒頭のみの紹介で、MC陣も「今の部分だけ聴いてもプログレとは分かりませんが・・」という微妙なリアクションだったが、確かにこれだけ聴いたら疾走感あるメロディック・ロック、メロハー曲である。

しかしこれが出色の出来で、私としてはプログレかどうかというより「この曲の続きが聴きたい」と思い、即購入した。

アルバム全体としても「歌ものプログレ」であることは間違いなく、初期GENESISやYesからの影響が色濃く感じられるとともに、ブリティッシュ・ロックの持つ叙情的なメロディの良さをしっかりと根っこに持って表現しているのが彼らの良き特長のように感じた。

プログレで重要な演奏、インストルメンタルに関しても聞き応え充分。本作2部作のコンセプトアルバムとなっており、特に後半のPart.2はフュージョンライクに多彩な色を見せる#7や、ピアノとフルートによるメロウな導入部から一気にハードロックパートに移行する#8など、演奏や巧みな曲構成で聴かせるあたりは、さすがプログレバンドといったところだろう。

このようなハマり度の高いバンドに出会えて、これだけでも昨日のラジオを聴いた甲斐があったというものだ🤘

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