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映画「ボヘミアン・ラプソディ」Queen,Rockファンの捉え方考察

先日地上波で初放送されたことで、初めて見た方や、映画やBD観てても久々に見た方もあり、さまざまな感想がありましたね。

私は映画評論家でもなく、熱心な映画ファンでもないので映画論としての評価は分かりませんが、個人的には一般的に自分が面白いと思う他の映画と同じように面白かったですが、それ以上でもそれ以下でもなかったです。(純粋に"面白かった"とう気持ちは、音楽関連作品で比較すると「ヘヴィ・トリップ」の方が上です)

先週妹が家に来た時に、妹は地上波で初めて見たらしく、とても良かったと私にも感想を聞いてきたので答えたのですが

「面白かったんだけど、これまで何本もQueenのライブやフレディのドキュメンタリー見てきたんで、知らないエピソードがなくて、めっちゃクオリティの高い再現VTR見た感覚なんだよな。そういう意味でドキドキやワクワクが薄かったかな。一般的に言われたような大絶賛っていう感じじゃないかも。」

確かこの映画は、出来事はかなり忠実に語られているけど、時系列はドラマティックに見せるように入れ替えていると、ブライアン・メイが語っていたと思います。

そういう意味で、限りなくノンフィクションに近いフィクションで描かれているので、Queenの伝記的作品、大河ドラマ作品なわけです。

恐らく大ヒットを後押しした最大の要因である、曲以外のQueenをほぼ知らなかった人やライトユーザーからしたら
「フレディ・マーキュリーの人生ってこんなに波乱万丈だったんだ!」「よくCMで聴いていたQueenの曲が生まれた背景にはこんな事があったんだ!」ということが
ハイクオリティに再現された映像として、分かりやすく、そしてリアリティを持って心に飛び込んできたんだと思います。

逆にQueenファンやロックファンの評価が二分されているのは

①そもそもQueenの曲以外の部分に興味がない。曲が聴けれは後はどーでもいい
 →バンドヒストリーのライトユーザー

②マニアすぎて俳優の見た目・演技や歴史考証(前述の時系列など)ちょっとした差異が気に食わない
 →バンドヒストリーのヘヴィユーザー

③曲やライブもほぼ知ってるし、既出のドキュメンタリーもある程度チェックしてるから良し悪しどちらにも転びやすい
 →バンドヒストリーのミドルユーザー

この3者がファンの中に混在しているからではないでしょうか。
(当然個人差はありますが)

鉄道ファンやアニメファンでも外観や作品は好きだが、鉄道会社の歴史やアニメーターの人生については興味の方向性や深度がさまざまなのと同じですよね。

③にあたる自分でも
フレディの恋人にしてパートナー
メアリー・オースティン
色んな意味でフレディの人生に影響ささた個人マネージャー
ポール・プレンター

彼女、彼らの話は本人のコメントなど含め何度も見聞きしていますし
(逆に言えば映画の前に2人の存在やエピソードを知ってしまっている)

ラストのLIVE AID再現は確かに凄いですが、本物のライブ映像を見ることができるし、見てきたので、やはり本物以上の感動はないのです。

以上のような理由もあってファンの間では意見が二分されているんだと思いますが、これはどんなバンドでやってもこうなるので仕方がないでしょう。
マニアやファンは思い入れがある分、やっかいなものですからね。

それよりも遥かにQueenファン、ロックファンの裾野が広がり、アダム・ランバートをVo.に迎えた現Queenのライブが好評だったり、映像作品が売れることの方が重要だと思います。

私も久々にBDで見ようとかと思います。
(今回の書き方だとあまり面白いと思ってなさそうに思われるかもしれませんが、最初に書いたように好きな映画ではありますよ!)

※ちなみに劇中アダム・ランバートがヒゲモジャのトラッカー役で出ていたのをつい最近知りました。これもチェックします。

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