adonis / Anyone's Daughter
ドイツのシンフォニック系プログレバンドの名盤1st('79)
2018年リマスターのSHM-CDだが、これは間違いなくオススメできるグッジョブ盤。
最近はサウンド的に引き算が流行りで楽曲もトラディショナルに寄せるバンドも多いのでこれ聴いても最近の作品かと間違えてもおかしくない。音量を上げるほどにうるさくなるのではなく情報量が増えて立体感が増す。それほどのクリアさとダイナミックさが出ている。
究極を言えばミックスを弄っていないので、そもそものマスターのRecが素晴らしいのだろう。
楽曲としてはとにかく聴いていると本当に心地良く昇天してしまいそうな美メロとそれに合わせたシンセやピアノの鍵盤パートが絶妙な情緒を生み出している。
リズム隊弦楽器隊も出過ぎず引き過ぎずで、技巧をこれ見よがしに表すのではなくメロディの風の中で上手く立ち回っている。
こういうアルバムはMP3の音質で1曲サラリと聴くよりは、まったりお茶しながらコンボで聴くの一番。またそれによく合う盤となっている。
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