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ドル円上昇・米株下落の兆しあり!?28日の動きに要注意・・・

今週の振り返り

注目を集めるような大きな経済指標の発表はありませんでした。

1点欧州中央銀行(ECB)金融政策発表がありましが、発表前の大方の予想通りの結果でした。

◆ユーロ圏の市場介入金利0%据え置き。
◆中銀預入金利もマイナス0.5%で維持。
◆金融緩和「パンデミック緊急購入プログラム」1兆8,500億ユーロの購入枠を維持。
◆インフレ率一時的に2%超を目指すこともあり得る。

金融緩和策を続け、テーパリングはまだ先。最低でも2022年3月末までは継続する方針。

発表前からユーロ安が進んでいたため、発表後も目立った値動きなし。悪材料の出尽くしによるユーロ買いが少し出た程度。

またアメリカの新規失業保険申請件数の発表では、予想35万件に対し、結果41.9万件と上振れした。

新規失業保険申請件数

景気後退の不安が残る結果ではあったが、ドル円への影響は限定的。
※本来であれば景気後退によるテーパリングの遅れが懸念されドルが売られる展開も考えられるがそうはなっていない。

一方でアメリカ株は月曜日に大きく下げて以降は連日上昇。押し目買いが強く底堅さがある。ただ来週のアメリカ株は警戒が必要。

来週28日に開催されるアメリカFOMC(金融政策決定会合)に要注意!テーパリング協議加速か?

7月14日のパウエル議長の議会証言ではテーパリング(量的緩和の縮小)は急がない内容の発言をしていたが、23日のThe Wall Street Journalでは28日のFOMCでテーパリングを巡る議論を加速させるとの記事がでています。

もし、テーパリングについて具体的かつタカ派な決定がでれば、ドル円上昇・米株下落が一気に進む可能性もある。

※テーパリングはいつか必ず始まるし、市場も徐々に準備ができているようにも感じるが・・・警戒は解けないです。

とにかく28日からのFOMCには要注目です。
ここで具体的な話が出なければ8月のジャクソンホール会議でほぼ確実にタカ派な方針が出ると思うが、その前に市場は期待感で動くでしょう・・・





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