【第1回】病気と向き合えるあなたの勇気
76.6%…これは一体何の数字でしょう?
これは、検診等で糖尿病を強く疑われ、受診勧告を受けた人のうち
実際にお医者さんを受診した人の割合だそうです。
ちなみに高血圧では約70%。こちらの方が、やや低めのようですね。
ところでこの数字、皆さんは高いと思われますか?低いと思われますか?
私はそれほど低い数字ではないのでは?と考えます。
(無論、受診をしないことを是認しているわけではありません)
同じようなことを検診で指摘されて、私なら素直に受診できるだろうか?
自分自身のこととして考えると正直、自信はありません。
極端に数値が高ければ別ですが、通常血糖値や血圧が高くても、
どこも痛くも痒くもないのです。
その状態で「放っておくと心臓がとまるかも」、
「脳梗塞で麻痺を抱えて一生を過ごすことになるかも」
「目が見えなくなるかも」「歩けなくなるかも」…
看護師、保健師、医師、薬剤師、まあ、いろいろな方から
“脅される”わけですよね(苦笑)。
これって結構怖いことじゃないかな、って私は思います。
(なので、私はあまりこういう物言いはしないようには
心掛けております)
実感が得られにくい分、真綿で首をじわじわ絞められるような
感覚に襲われた方もおおいのではないでしょうか。
生活習慣病を自分のこととして受け入れるのは簡単じゃない
病気を自分のこととして受け入れて、逃げずに立ち向かっていこう
…って自分だったらそんなふうに考えられるかな?
私だったら現実から目を背け、「何かの間違いだ」と自分に言い聞かせて
生活を送るんじゃないかな。そんな気がします。
個人差は大きいと思いますが、生活習慣病を受け入れて
治療をすすめて行こう…そう考えるまでには、
人それぞれ葛藤があったのではないでしょうか。
それは非常に勇気のいることだと、私は強く思います。
見えない病気に立ち向かうことを決心したその時
あなたはどんなことを考えたのでしょう。
どんな想いで、治療を始めたのでしょう。
これからの生活のこと。家族のこと。
自分自身の夢…。
いろいろなことを考え、見えない恐怖を直視し
治療を始めたのではないでしょうか。
病気と向き合い治療をしようと決めたその時の気持ち、
どこかで一度振り返ってみてはいかがでしょうか。
そうすることで、薬の服用や通院を続けたり、
食事制限や運動を継続する力が生まれるのかもしれません。
残念ながら、生活習慣病との闘いに終わりはありません。
その状況の中でも、前向きに生きていくためのヒント
それは皆様自身の過去に行った“勇気ある決心”に
あるのかもしれません。
そして、生活習慣病の治療に取り組んでいる皆様へ、
今日これだけはおぼえてほしいこと。
皆さんはとても勇気ある決心をした実績があります。
そんな決心をした皆様はとてもとても強い人。
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