知的情報空間研究室の運営方針2020
こんにちは、知的情報空間研究室の松井です。この記事は、本研究室の活動を松井自身がまとめたものです。おそらく配属の研究室を探されている方向けの記事になりますので、対象の方はぜひご一読いただければと思います。
研究室概要
現在、知的情報空間研究室では、研究室には、学部4年生が8名、修士課程学生が1名が在籍しています。研究活動をまとめた他のサイトもご参考にしてください。
・研究プロジェクト (研究室HP)
・論文リスト (Google Scholarへのリンク)
・研究動画リスト(YouTubeチャンネルへのリンク)
研究室に配属されたら
情報システム工学実験Ⅱの実習に入ります。今年の実習の形態は大学で実施可能な状態になるかに依存してしまいますが、当研究室ではスキルを身に着けていただけるような、研究室内での用意したプログラムに沿った学習を想定しています。
また、最終的には学内もしくは学外で発表できるようなサービス、システム、アプリケーションの構築を目指していただければと思います。このような最終成果物を目指すには以下の理由があります。
自分の履歴書に書けるものを作る
特にこの作業は就職活動の本格開始前に行っていただきたいと思っています。サービス、システム、アプリケーションなどを構築する際には、一通りの研究で重要な「自分の考えを形にする」を体験していただくことになります。この体験を学内もしくは学外に発表する形にすることにより、ものづくりの知識、技術、体験を得ることができます。
また形にしたものを、
・自身のWebページに掲載する ・学会発表する(情報処理学会や電子情報通信学会等の学会であれば、ご自身の書いた論文が掲載されます。就職だけでなく、転職時等にも自身の活動が他者に認められる機会です) ・コンテンスト等に出す(他者からのフィードバックだけでなく物理的なベネフィットがあると思います)
といった別の形に消化できます。特に今年はオンラインで授業の実施等も想定されますので、自身のスキルをコツコツと磨きに掛けるための学習を身に付ける授業を目指しています。
研究テーマの決定方法
今回参考とさせていただきました、慶應義塾大学理工学部杉浦研究室のnoteの記事の一部を引用します。
研究活動をはじめてすぐの段階で、自分で発案したテーマに取り組んでいるか、他者のテーマかは重要としていません。研究として成立するテーマを考えるのは、そんなに簡単なことではなく、分野に関する深い知識やさらにタイミングや運なども関係しています。これが決まらないことで、ずるずると研究に着手できなくなってしまい、仕舞には研究自体が嫌いになってしまうことがあります。
このように、研究のテーマを決定することは容易ではありません。そのため、1.現在本研究室で行っている研究活動をベースに自身の研究テーマを明確化し、取り組む、もしくは、2.既に明確な研究テーマが決まっている場合には本研究室がご自身の研究テーマに合っているか、のどちらかで進めることをおすすめしています。特に後者の場合、本研究室の持っている知識や環境が、研究テーマが異なることで役立たない場合もありますので、自身のテーマがある方はぜひ、各研究室の研究テーマを見た上でご判断ください。その結果、ご自身にとって、研究室にとってもWin-winな結果になると思います。
ミーティングおよび研究活動
研究室の全体ミーティングは、1週間に1回行っています。ミーティングの前半は情報共有の場、研究室の今後のスケジュール確認や学会の参加報告を行います。後半は、各自の進捗確認です。進捗報告を共有することで、類似の課題があれば互いに助け合いながら研究を進めることを目的としています。研究は一進一退な部分がありますので、大きな成果を求めるのではなく、うまくいったこと、いかなかったことの共有を行うことで、その解決策を共有するものです。
また、教員と学生が1対1ミーティングを行うこともあります。ミーティングの中心は研究相談、もしくは資料添削や発表練習となります。現在Zoomを使い、互いの開発環境を確認しながら、コーディングや動画作成なども行っています。以下のPVにおいても、SlackやBox、boxnoteを使用しながら、本研究室所属の釜谷さん中心に2020年4月に3週間程度で作成したものです。
今後場合によってはオンラインでの研究活動を行うことが多くなることも想定されますが、大学が比較的多くのソフトウェアやクラウド環境を提供しているため、あとの課題は個人のPCのマシンパワーになりますが、現在はPCの貸し出しなどで対応しています。
最後に
今回この文章を読んでくださった方は本研究室にご興味を持ってくださった方だと思います。また、研究室選びに真摯に取り組んでいらっしゃる方だと思います。そのため、ぜひ研究室の方針と皆さんの考える学習・研究スタイルが合っているか、今一度考えていただきたく本文章を作成しました。
可能であれば、研究方針が皆さんひとりひとりの方針に寄り添うことができれば良いのですが、やはり大きな所帯になってくるとある程度ルール化していたほうがお互いが行動しやすいのは、過去の運営からもわかっています。どうぞ皆さんの中で行いたいことを明確にしつつ、研究室を選択し、そこで自身の活動をより豊かなものにする選択をしていただきたいと思っています。
参考文献
参考にさせていただきました、ありがとうございます。また、本noteと比べ、より修士、博士課程をご希望される方に対しての情報が多いため、参考になると思いますので、ぜひ修士や博士課程をご検討の方は、ご参考いただければと思います。
また、お茶の水大学伊藤先生のページも毎年参考にさせていただいております。
伊藤研究室への配属志望学生の皆さんへ
研究に関わる全てのご協力者さま方、何より研究に取り組んでいる学生、研究者の方々に♡をいただければ嬉しいです。