見出し画像

コロナ後に日本は一番出遅れるかもしれない

日本でもコロナウイルス感染の広がりに対して緊急事態宣言がなされて、かなり緊迫したムードになってきました。一方で日本のコロナウイルスによる犠牲者は驚くほど少なく、わずか100人前後です。アメリカなんてすでに1万人を超えていますから、よくよく考えてみると本当に驚くべきことです。原因はいくつか考えられます。

1. 日本のクラスター追跡が非常にうまく行っていた

2.日本人にはコロナウイルスの免疫がある

3. BCG接種が効果あった

4. 日本人の生真面目な民族性や、潔癖好きなことがたまたま効果的に作用した

5. ハグしない、キスしない、手を繋がない、独身者が多い、などといった文化や社会構造の違いが感染を抑えた

どれもちょっとずつ関係ありそうです。興味深いことに、アメリカにおける人種ごとの感染率を見てもアジア人は感染者も死亡者も少なく、世界的に見ても同じ傾向なのです。なお、「アジア」というカテゴリーにはイランなども含まれていますから、これを東アジアに限定すれば、もっと少ないでしょう。ちなみに4月12日付のコロナウイルスによる死者はこのような分布になっています。

北アメリカ  23,509
ヨーロッパ  76,768
アジア     11,007

https://www.worldometers.info/coronavirus/ より

これは日本人にとっては実に喜ばしいことです。が、ひょっとするとこのことは、日本にとって将来かなり裏目に出るのではないかと内心危惧しています。

そんなわけで今日は、なぜ日本のコロナウイルスの被害が少ないことが長期的にはマイナスに作用すると考えるのか、説明してみたいと思います。

※この文章は単品で100円ですが、1000円でこのマガジンを購入すると、1ヶ月20本くらい読めるので1本50円です。このマガジンでは教育のこと、テクノロジーのこと、あるいは経営に関するなどなど、僕がシリコンバレー、フィリピン、日本の3拠点でビジネスをする中で得た気づきを書き綴っています。

ここから先は

2,127字

¥ 100

もしこの記事を気に入っていただけましたら、サポートしていただけると嬉しいです!