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自分に合った方法で英語学習を進めよう!

今日は無料記事です。

世の中には英語学習メソッドが星の数ほどあります。いろいろなバリエーションがありますが、大別するとだいたい次の3つのいずれかに該当します。

1)コツコツ積み上げ系

2)習うより慣れろ系

3)何もしなくても上達します系

1)と2)は現実に効果のあるメソッドですが、3)の「何もしなくても上達します系」は情弱向けのインチキメソッドです。何もせずに寝てるだけで10キロ痩せられます!と言ったダイエット食品と同じ類いです。なので、良い子の皆さんはこういうものに惑わされないようにしましょう。

「3ヶ月で英語ペラペラ!」「寝ながら聴くだけで上達します!」「英語は周波数が違うだけ!この音源を聴くだけでリスニングが完璧!」などと言ったメソッドは、全部この3)に該当します。なので、どんなに耳障りが良くても無視するのが一番です。

で、効果があるのはどっちなのか?

そこで気になるのは、「コツコツ積み上げ系」と「習うより慣れろ系」のどちらの方が効果があるかです。まずこの2つのメソッドをざっくりと説明してみます。

コツコツ積み上げ系

文法書を読み込み、単語帳や問題集を徹底して何度も回す。発音記号を暗記する。シャードイングを繰り返す。理解できるようになるまで、同じ音源の教材を何度も聴き直してディクテーションをやりこむ。文章は精読し、わからないことは全て潰していく。

習うより慣れろ系

とりあえずオンライン英会話をやって、後からツギハギで文法や単語を覚えていく。多読多聴するが、わからない単語は類推して次に進む。要するに、慣れることを優先する。

Twitterのタイムラインを眺めていても、両方の意見が飛び交っています。どちらの学習方法でもTOEIC満点や英検1級を取る人がいますし、ペラペラと言って差し支えないレベルに達する人もたくさんいます。ですからこの論争が収まることはありません。多分10年後も20年後も同じような論争が続いているでしょう。

ではどちらの学習方法で学べばいいのか?

さて、両方ともそれなりに効果があるとなると、どちらのやり方を採用すればいいのか、非常に悩むところです。

結論から言うと、僕はこれ、まあ自分の性格に向いていると思う方を選べばいいのではないかと思います。

僕は毎日のように学習相談をしていますが、とにかく「TOEIC800点越えるまでは会話練習をしたくない」なんて人が一定数います。文法とか単語とか年単位でやり込んでいます。こういう人に「まあ習うより慣れろですよ」とか言っても聞く耳を持ってくれません。

逆に、「文法」とう単語を聞いただけで裸足で逃げ出すしたくなるようなタイプの人もいます。こう言う人に「文法をやりましょう」とか言っても、もちろん素直に聞いてなんかくれません。また、この手のタイプの人は割と喋れてしまったりするため、自分のやり方にかなり自信を持っています。でもその一方で、「to+不定詞ってなんですか?」みたいな感じだったりするのです。

ですから、別に自分がやりやすい方法を採用すればいいと思うのです。ただそうは言っても、どちらもそれなりに落とし穴があるので、そこに気をつけた方がいいです。

コツコツ積み上げ系の弱点

コツコツ積み上げ系の人は、文法へのこだわりが強すぎて言葉が滑らかに出てこない人が非常に多いです。また、生の英語に触れている量があまりに少ないので、スラングや日常生活でよく使われる句動詞に慣れ親しんでいません。なので、ニュースはスラスラわかるのに、簡単なスモールトークが全然できないなんて人が多い傾向にあります。それから、脳内に強い翻訳癖がついていて、聴くときも読むときもつい日本語に脳内変換しながらなので、理解のスピードが会話に追いつかない人も多いです。

でも、知識は十二分にあるので、このあたりの弱点を意識して生の英語にたっぷりと触れ、会話練習の比重を上げていけば、そのうちに滑らかに話せるようになっていきます。

習うより慣れろ系の弱点

逆に習うより慣れろ系の人は、文法がユルユルでかなり細かい間違いをしながら話す人が多いです。また、句動詞やスラングには慣れているのでスモールトークは滑らかなのに、ちょっと込み入った内容になると、途端に語彙不足で話せなくなる人も多いです。硬い記事よ読むのが苦手だったり、英作文をすると文法ミスが目立つ人も多いです。

また、このタイプの人って割合早い時期にあまり困らない程度に話せるようになってしまうので、そこで停滞してしまう人も多いです。

では要するにどうすればいいの?

では最後に「要するにどうすればいいの?」という話なのですが、基本的には自分にとってやりやすい勉強方法でやればいいと思います。ただ、自分の学習方法の弱点も知った上で、そこを補う工夫をなるべく早い時期からやるのがポイントです。

例えばコツコツ積み上げ系の人なら、とりあえず文法や単語を覚えたら、今度はそれをブツブツ何度も独り言で何度も繰り返して体に馴染ませます。その後はオンライン英会話やミートアップなどを利用して使ってみます。こうすると、覚えた文法や単語がすぐに定着しますし、躊躇せずに言えることが目に見えて増えるので、自信も持ちやすいです。

逆に習うより慣れろ系の人は、新しいフレーズや言い回しを耳にしたら、面倒くさがらずにちょっとググるなり文法書を紐解くなどして、なんとなくではなく、正しい表現を正確に覚え直します。こうすると、文法のユルユルとした部分が目に見えて減っていきます。

要するに、「習う」と「慣れる」を、常にサンドイッチにしてこなしていくのです。別に習うのが先でもいいし、慣れるのが先でもいいです。ただ、どちらかにあまり極端に偏ると、後から足りない部分を補うのが大変なので、「習う」と「慣れる」は車の両輪だと考えて、早い時期から両方とも回した方が、結局はバランスよく伸びていきます。

発音と英作文は習った方が早い

最後にもう1つ。発音と英作文だけは、習った方が絶対に早く伸びます。特に発音は、成人後に自得するのが非常に困難なことの1つです。英語学習に金を使うのならば、発音と作文に的を絞った方がいいくらいです。特に仕事で大量に英語を使う予定の人は、トレーニングジムにでも通うつもりで、この2つにしっかりを投資して実践的なレベルにまで高めておきましょう。

以上、「自分に合った方法で英語学習を進めよう!」をお送りしました。それではまた!

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