「責任を果たす」ということ
働く上で欠かせないこと、それは「責任を果たすこと」です。何かヘマをしてお客様に謝らなければならないこともあるでしょうし、同僚や上司に迷惑をかけて、それを償うべく必死になって働くときもあるでしょう。はたまた部下や後輩の失敗を引き受けて、誰かに頭を下げることもあるかも知れません。僕も重大なバグを作りこんで大混乱を引き起こした挙句に数日間徹夜して直したこともあれば、部下のミスを詫びに頭を下げにいったこともあります。
自分1人で無人島で暮らしているならば何かやらかしても迷惑を被るのは自分だけですが、社会に出て働き始めたが最後、何がしかの責任を背負わざるを得ません。それは当たり前のことですし、言われなくてもみんなわかっていることです。しかし、わかっているようであまりピンとこないのが、この「責任を果たす」という行為なのではないかと思うのです。そしてこの部分が甘いと、組織がどうにもうまく回ってくれないのです。
責任とは一体なんなのか?
まず、「責任」とは一体なんなのかを考えてみます。この記事を書こうとしたら言葉の意味はあまりはっきりしなかったので、まずは辞書で調べてみました。MacOSに付属の辞書アプリによると、「責任」の定義は次の通りです。
責任【せきにん】
① 自分が引き受けて行わなければならない任務。義務。「―を果たす」「保護者としての―」
② 自分がかかわった事柄や行為から生じた結果に対して負う義務や償い。「―をとって辞職する」「だれの―でもない」「―の所在」「―転嫁」
③ 〘法〙 法律上の不利益または制裁を負わされること。狭義では,違法な行為をした者に対する法的な制裁。民事責任と刑事責任とがある。
ふむふむなるほど。どれもすごく納得がいきます。つまり、1)与えられたミッションを滞りなく実行する。2)もしもヘマをやらかしたら、潔く自分の落ち度を認め、償うなり、やり直すなりする。3)違法行為があった場合には法的な制裁を受ける。それが「責任を負う」ことであると言えそうです。
では、もしも部下が与えれたミッションを達成できなかった場合には、一体誰の責任なのでしょうか?
ヘマをやらかした場合にはどうなのでしょうか?
それは部下の責任なのでしょうか? それとも、指示を出した上司の責任なのでしょうか?
他部署との共同作業でミスが発生した場合には?
...。
そこで今日は、本来あるべき責任の取り方とは一体どのようなものなのかを、掘り下げて考えてみたいと思います。
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