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リーダーの責任範囲は一体どこまでなのか?

僕の友人に某米国企業に勤務するAさんがいます。Aさんはたとえ天地がひっくり返ろうとも必ず期日を守る責任感が強い人です。「Aさんに任せておけば間違いない!」と周囲から絶大な信頼を勝ち得てきました。常に重要なプロジェクトを任され、やがて管理職に抜擢されました。満を喫しての昇進です。周囲もこれを当然のこととして受け入れました。彼が昇進しないとしたら、一体誰がするというのでしょうか? きっとみんながそう思ったはずです。

ところがこの友人、いざ管理職になってみるとどうもうまくいかなかったのです。部下がきちんと仕事を終わらせずに帰ってしまうとその尻拭いをして終わらせてるなんてことをしていて、1日16時間くらいは働いていました。一方で尻拭いされてばかりの部下の方は「テキトーにやっておけばどうせAさんが終わらせてくれる」と図に乗って、どんどん仕事がいい加減になっていったのです。Aさんの真面目さがかえって裏目に出たような格好でした。やがてAさんはすっかりバーンアウトし、自ら管理職を降りてしまったのです。

責任感が高いのは大切なことです。そして、部下のミスの最終的な責任がその上司にあるのも事実です。では一体Aさんはどこでボタンをかけ違ってしまったのでしょうか? 自分が最終的な責任を背負いつつ、それでいてきちんと部下に仕事をさせるには一体どうすればいいのでしょうか? 上司の責任範囲とは一体どこからどこまでなのでしょうか?

というわけで昨日に引き続き、今日もリーダーの責任論について考えてみたいと思います。

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