見出し画像

性教育ってどうすると効果的なのだろうか?

何日か前に生存者バイアスについての記事を書いたのですが、実はこれ、けっこういろんなことに当てはまります。例えば中学や高校で少し成績が悪くても、その後うまいこと一流大学に進学したり、社会でそこそこ成功すれば「オレも昔は全然勉強できなくてさ〜」なんて笑い話として語れますが、そのままどこにも就職できずにプー太郎や引きこもりになってしまったら、語るどころの騒ぎではありません。そして、世の中にはそういう方向に進んでしまった方も多数存在しますが、彼らが自分の失敗を赤裸々に語ることはありません。

あるいは、これだけ自殺者が多い世の中だと身内に自殺者がいる人は本当にざらにいますが、その体験を語る人は多くありません。

はたまた、モラハラやDVの被害者は5人に一人とさえ言われていますが、被害にあった女性が声高に「結婚相手には気をつけろ!」と叫ぶこともあまりありません。

この他、望まない妊娠をしてしまった女性が、「避妊にはくれぐれも気をつけよう!」と情報発信をすることはほとんどありません。日本では1年間に18万人もの女性が中絶しており、女性のおよそ6人に1人が生涯に1度は中絶を体験すると言われていますが、これをソーシャルメディアで発表して避妊を啓蒙する人はほとんどいません。

これらはすべて、ある意味で仕方がないことです。誰だって自分の過去の傷をわざわざ掘り起こして話したくはありません。特に日本は恥の文化ですから、積極的に語る人など早々にいるはずもないのです。このため、同じ失敗が何世代にも渡ってどうしても繰り返されていきます。

さて、今日の記事では、性教育をどのように変えることで、望まない妊娠を減らしたり、誤ったパートナーと結婚することを避けうるのかを考えてみたいと思います。

※この文章は単品で100円ですが、1000円でこのマガジンを購入すると、1ヶ月20本くらい読めるので1本50円です。

ここから先は

2,393字

¥ 100

もしこの記事を気に入っていただけましたら、サポートしていただけると嬉しいです!