幸福度・不幸度を可視化したい! 54 返金可 松井博 2024年3月1日 04:45 ¥300 10年くらい前に、メキシコ人漁師とアメリカ人旅行者の寓話がネットに流れてきたことがあります。当時、すごく流行っていたので、読んだことがある人も多いのではないでしょうか?メキシコの田舎町の海岸に小さなボートが停泊していた。メキシコ人の漁師が小さな網に素晴らしく生きがいい魚をとってきた。それを見たアメリカ人旅行者が尋ねた。「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの?」すると漁師は「そんなに長い時間じゃないよ」と答えた。旅行者が「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなぁ」と言うと、漁師は「自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だ」と言った。「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」と旅行者が聞くと、漁師は「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」と答えた。すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。それであまった魚は売る。お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。その頃には君はこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」漁師は尋ねた。「そうなるまでにどれくらいかかるの?」「20年、いやおそらく25年でそこまでいくね」「それからどうなるの?」「それから?そのときは本当にすごいことになるよ」と旅行者はにんまりと笑い、「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」「それで?」「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。どうだい。すばらしいだろう?」これはあくまで寓話ですが、ちょっと気をつけてないと現実に陥りうる思考回路ですよね。実際、出世や金儲けにかまかけて、家庭が崩壊してしまった友人が何人かいます。こうした問題はどうして起きるのでしょうか?※このマガジンでは、読者の皆さまの役に立つ視点の提供を心掛け、シリコンバレー、フィリピン、日本の3拠点で生活や仕事をする中で得た気づきを書き綴っています。この記事は単品で300円ですが、月1000円で定期購読すると、1ヶ月20本くらい読むことができます。 ダウンロード copy ここから先は 3,754字 ¥ 300 期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に! 購入手続きへ 6人がオススメ ログイン #幸福度 #不幸度 54 もしこの記事を気に入っていただけましたら、サポートしていただけると嬉しいです! 記事をサポート