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5歳と筑波山登頂

息子が5歳になってから太平山やみかも山を一緒にハイキングしましたが、”山登り”と言えるレベルでもなく、体力がどのくらいあるのか、ハイキングが好きかどうかを試している程度でした。そのなかで、短い区間とはいえ、太平山山頂までの岩場を思ったよりすいすい登ったこと、本人が「もっと山登りしたい」と言ってくれたことから、本格的な登山を検討することにしました。

栃木県小山市に住んでいるので、東にはいつでも筑波山が見えます。息子もそれを認識しており、「いつかあれに登ってみたい」とも言っていました。自宅から1時間圏内ですし、比較的初心者向けということもあり、息子の5歳最終日に、筑波山に挑戦してきました。

今回選んだコースは「おたつ石コース」。筑波山のなかでは一番難易度が低いようです。途中で白雲橋コースと合流して女体山山頂を目指し、体力の残り具合で御幸ヶ原や男体山に行くかどうかを考えようと思っていました。帰りはロープウェイの予定です。体力の心配もありますが、下りを5歳の息子といくのはまだ不安があったので。

9時すぎにつつじが丘駐車場に到着。バスが到着したところでしたが、それより先に出発します(標高529m)。

序盤は階段が続いていましたが、途中からわりと岩場も多くなってきます。

脚の置き所を迷うことはありつつも、わりとスイスイと、そして淡々と進んでいきました。この段階では前後に人も少なく、追いついたり、追い越したりもほぼ発生せず、ストレスなく進むことができました。

ほとんど立ち止まることなく、楽しくしゃべりながら登り続け、約40分で「弁慶茶屋跡」に到着しました。白雲橋コースとの合流地点になるので、一気に人が多くなりました。ここで椅子に座り、持ってきたクッキーを食べながら15分ほど休憩。ここで約1㎞、標高724mとなるため、すでに200mも登っていることになります。単純な標高で見ると、ここまでですでに半分以上に到達していることになります。登り一辺倒であることや階段が多めだったことから、感覚以上に登っていただなとあとから記録をみて気づきました。太平山を登ったときも、あじさい坂から太平山神社まで一気に階段で150mほど登りましたしね。

弁慶茶屋跡を出発すると、筑波山名物の奇岩・怪岩が続きます。

この辺を、息子とひとつひとつゆっくり見ながら登っていきたかったのですが、人が思ったより多くて断念しました。岩場が多くなり、どうしても5歳のペースだと大人に追いつかれてしまう。この、追いつかれるのが結構なプレッシャーです(笑)。道も狭くなって気軽に追い越してもらえなくなってしまったので、前後の様子を見て流れを極力止めないように調整することにかなり神経を使いました。

ただ、少なくとも僕たちが登っている間には息子より小さそうな子には会わず、逆に少し大きい子に追いついたり、大人がつくる流れに及ばずながらも大きく見劣りせず進み続けることができていました。3月に挑戦したマラソン大会の時にも思いましたが、体力や集中力がある方なのかもしれません。

後半になるとさすがに疲労の色も見え始めたのですが、たくさん人が行き来するなかで止まる場所を見つけるのも困難で、一気に登りました。弁慶茶屋跡から31分で女体山の山頂に到着です(合計1.9㎞、標高872m)。弁慶茶屋跡までの前半に比べると、登りだけではなく下りもあったり、後半になるほど急な岩場もあったり、人も多くなったりと、難易度は少し上がった印象でした。ただ、何度も書いている通り”止まりにくい”状態だったので、前半よりも短い時間で一気に進むことになりました。

予定より大幅に早く、トラブルも到着し、実はちょっと拍子抜けしてしまいました(笑)。ただ、息子に聞いたところ、「太平山やみかも山しか知らなかったからこんなに大変だと思わなかった」とは言っていました。登っている間はそんな素振り一切見せていなかったけども。。笑

景色が開けるところで2人で写真を撮りたかったのですが、ここも非常に混雑していたので断念。10分ほど立ち止まって御幸ヶ原を目指します。先に書いたゆっくり景色を見ながら登れない件や、混雑で身動きが取れないことを考えると、小さい子どもと登るのは混雑していない時期や日にちがいいなと改めて思いました。登頂は目的ではありますが、あくまで目的(モチベーション)のひとつであり、その間の山・自然を体感してもらいたいので。もちろん今回もある程度混雑を避けたつもりだったのですが、予想以上に気を使いました。

この辺から息子に疲れの色が濃くなってきて、「何か食べたい」としきりに言うようになってきたのですが、御幸ヶ原まで行ってしまえば休憩できるのでそこまで何とか歩を進めます。幸い、この道中は道幅が比較的広く、下り基調で足場もしっかりしているコースだったので、そこまで苦労せず進むことができました。15分ほどで御幸ヶ原に到着します。

この日は4月にしては非常に暑い日で、御幸ヶ原も太陽が照っていて上着を着ずとも少し汗ばむくらいでした。ただ、夏のような暑さでもなかったため、山登りをするには絶好のコンディションだったかもしれません。

家で握ってきたおにぎりを食べ、クッキーを食べ、展望台のレストランでフロートを久しぶりに飲みます。展望台や広場をうろうろしながら、写真を撮ったり休憩をしたりと1時間10分ほどここで休憩しました。本当はここでもっとゆっくりしたかったのですが、ロープウェイや帰路の混雑を避けたかったので少し早めに切り上げました。
※男体山も行くか迷ったのですが、ここまで息子もだいぶ頑張ったし、短いながらもこの往復で一気に疲労しそうでもあったので、またの機会に。

もと来た道を戻り、15分ほどでロープウェイの女体山駅に到着です。時刻は12時45分。展望デッキにも立ち寄りたいところでしたが、13時発のロープウェイに並んでおいた方が良いと思いやめました(実際、13時に近づくにつれて長蛇の列になって乗れない人もいたみたいなので、並んでて良かった)。そして、ロープウェイは6歳から有料なのでした。翌日来たら有料だったのでギリギリです。笑

こうして、苦労しながら登った山をほんの数分で下ってしまいました。ちなみに息子はロープウェイも初体験。

帰る途中も寝たりせず、家に帰ってきても暴れているし、子どもの体力が底なしなのか、うちの子がよりすごいのかはわかりませんが、ちょっと驚きです。

登頂後「次はどこ行く?」とか「いつか世界で一番高い山に登りたい」とか言い始めました(笑)僕の趣味に近いところになるので押し付けすぎたりはしたくなかったのですが、少なくともマイナスな感情はないようなので良かったです。

親の視点でも、想定より苦労しませんでした。初めての息子との本格的な登山だったので、今回の反省を活かせばより楽しくスムーズに次回に臨めそうです。次はどこの山がいいのか、早速考えてみたいと思います。

メモ
・装備品として、グローブがあると良かった。
・息子にもリュックを持たせたい。
・簡易的なレジャーシートがあった方が良い。
・息子用の登山靴を買うか迷っている。あった方がいいのは間違いないのだが(実際今回も岩場滑っていたので)、サイズがどんどん大きくなるので。
・スマホの首掛けがあった方が良い。写真をすぐ撮れる、ナビをすぐ見れる、息子と一緒だといちいち出し入れするのも大変。
・極力混雑しないときに行きたいのだけど、初心者向けを考えると難しいか…

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