パリは燃えているか

中学生か高校生のとき「映像の世紀」というNHKのドキュメンタリーを初めて観て、しっかりと衝撃を受けた記憶がある。その後、進学した大学の図書館の視聴覚教材コーナーに置いてあったので、ひたすら鑑賞に没頭していた。歴史考証やら番組構成やら内容を論評できるほどの知識は持ち合わせていないので控える。ただ一つだけ確実に言えるのは、音楽が最高だということ。特にメインテーマが。この記事のタイトルはこのドキュメンタリーのメインテーマの名前なのです。この曲を聴くと人間は昔から何も変わらず、同じことを繰り返しているだけじゃないかと強烈に問題提起してくる、そんな迫力があります。歴史の重厚さ、悲嘆、醜悪、阿鼻叫喚、でもそれだけではない何かを感じます。

シリーズもののドキュメンタリーなので、興味のある回だけ繰り返し今も観ています。
特にベトナム戦争に焦点を当てた「第9集 ベトナムの衝撃」は白眉。泥沼化した戦争に疲弊し切ったアメリカ兵の手記や著名なジャーナリストが娘に宛てた手紙が淡々とナレーションされるのです。パリは燃えているかをバックに。

CDを買って、時代遅れのiPod nanoにメインテーマをダウンロードしたのは数年前。今もきっちり聴いている。もちろんiPod nanoも現役。

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