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R.E.M. Glastonbury Festival 1999 ライブ映像

テイクアウトのコーヒーやお酒を片手に、
①サブスクの映画・ドラマ鑑賞
②ライブDVD鑑賞
③山積みになった本の読破
④月一開催のリモート飲み会…

こんな選択肢がお決まりとなり、グルグルとローテーションしている。
コロナ禍のご時世、インドアで出来る娯楽は限られている。どんなに楽しいと思っていても、ただ回数を重ねてしまうと退屈になり、他の楽しみが無いか模索したくなる。

旅行、音楽フェス、カフェ巡り…
大好きな屋外の娯楽を奪われ、あるライブ映像が心の荒んだ私を救った。
それが世界有数の音楽フェス、Glastonbury FestivalでのR.E.M. のライブ映像だった。

楽曲の質、選曲センス、バンドのパフォーマンス力も然ることながら、特記すべきはフロントマンのMichael Stipeの表現力である。
臆せず社会的風刺を効かせる攻撃性。
聴く者の心に寄り添う包容力。
時代を超越した美しい旋律。

刃先の鋭いナイフとあたたかく包み込むブランケットは相反する物同士であり、過去の音楽はその時代の流行色が露呈し滑稽な作り物になってしまう。
だが、R.E.M.は楽曲を通じて、平行線を辿り交わることのないこの2つの特性を融合させ、バンド特有の音楽を確立させた。
尚且つ20年以上も前に撮影されたライブ映像を、2020年現在に観ていても古臭さが無く、彼らが紡ぐ美しいメロディーに普遍性すら感じるのだ。

2011年にバンドは解散したけれど、
いつか日常が戻り、彼らのライブをこの目で観る事が出来る日を待ち望んでやまない。