見出し画像

ショッピングジャンキーの兵どもがたむろする、メリカリとヤフオクの狭間で

依存症のメカニズム

ヤフオクは、「おめでとうございます!商品を落札しました!」と表示されたメールが来たときが、テンションのピーク。

戦いのあと緩やかに落ち始める高揚感は、とどいた戦利品のダンボール箱を開けるころにはすっかり萎えている。

そして、もう一度『脳汁』が出る感覚をあじわいたくて…また入札するのです。


そこそこ値の張る消費財を購入する際、熟考をかさねて100点満点のものを『上書き保存』するタイプなら、その買い物で完了することも多いかと思うのですが、70点でもとりあえず買って『フォルダ保存』する性格だと、次から次へとおなじようなアイテムを買いまくる危険性があります。

ま、100点のアイテムを買ったところで70点のモノを見つけたら、それはそれでまた買うんですけど…

(スマホじゃあるまいし、独り身が自動車を3台持ちしていた過去あり)

目移りをして1つに絞ることができない浮気性な人間は、チャンスがあれば幾度となくポチる。

重症化すると、借金してでもポチる。

そんな、ひまわりの種を頬袋にたくさん詰め込むハム太郎みたいなオッサンが、また70点台のモノを見つけてきたみたいですよ…



Ol' My Julien

『ジャック沼』の第2弾で、ついこの前ウォーカーを買ったばかりなのに、もう禁断症状がでてきた…

たとえ店舗をかまえたプロの業者でなくても、フリマ常連のセミプロ級セラーのなかで取引数が多く、なおかつ特定のジャンルに造詣が深い人が出品しているモノは信用できるという持論(友人や旦那の代理で出品している人は要注意)。

そんな『ババ避けの法則』にしたがって、ツバを付けている“JMM”のメガネがメルカリにいくつかあるのですが…

そのリストから、マークしているユーザーは多いのにもかかわらず、そこそこ長いあいだ売れずに出品されつづけているジュリアン

1本目はボブ・ディラン、2本目はスコット・ウォーカーと、なんの因果か?ネタ元が2人ともロッカーだったので、ジュリアン名義のミュージシャンは?と考えてもジュリアン・レノン氏(ファーストネームとラストネームのちがいはあれど)しか思い浮かばず…正解をググってみると、それとはまったくカンケーがなかった。

1950年代にパリの知的・文化活動の一大中心地となったサン=ジェルマン=デ=プレ地区に集まった著名な詩人・哲学者・ミュージシャン・俳優・歌手・学生たち。そこにあるカフェから流れてくるスモーキージャズを想像して名付けられたモデルです。

BEAUXYEUX

分かるようで分からない、抽象的な説明をありがとう。

要するに、ナチ党にボコられた大戦後から間もないサン=ジェルマン=デ=プレ地区のカフェ(関東大震災後の銀座カフェーとは大違い)を舞台に、文化的でシャレオツなヤツがかけるメガネだとでも言いたいのね?と勝手に解釈しながら、『いいね!』でマーキングしたのが…たしか8.5万円のとき。

セラーにはその人なりのクセがありまして、この出品者(C氏とします)は売れ残ったジュリアンを5千円づつ下げていく手法。

現在は7.5万円。

やじ馬は72名、希望価格を3名が登録(他人は、その設定値を知ることができない)しておりますので、このまま下がりつづけると…いずれ、希望者の購入するであろう価格に接触します。

C氏は過去に2度、ジュリアンを出品していて…

『ササ柄』でも『デミ柄』でもなく、「黒縁メガネ」というくらいだからプラスチックフレームの代名詞ブラックは、値下げ交渉が入ったとしても高額取引になるのは分かりますが、一般受けしづらいニッチなクリアベージュですら交渉なしの8.5万円で取引されているので、今回の『Xデー』もそう遠くはなさそうです。


このジュリアン、メルカリだけでなくヤフオクにも同価格でエントリーされていて、それならおなじクーポンでも割引額の高いヤフオク(クレジットカードの還元率が高い、メルカードを以ってしても)で落とした方がオトクやん、となるわけです。

次回はメリカリからヤフオクに戦場を移して、“JMM”ジュリアン争奪戦が繰り広げられます。


《つづく》



noteを書いている中の人はファッショニスタではありません。レビュアーでもありません。 あえてたとえるなら「かろうじて美意識のあるオッサン」といったところです。 自分が買いたいものを買っています。 サポートしなくていいです。 やっていることを遠くから見守っていてください🐰