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初夏の軽やかさを演出しまくる、フレンチグルーヴィーなコットンのバッグ

鞄にも季節感を

もう、2ヶ月くらい前の記事ではありますが…

続きを執筆する気になれず、これまでのらりくらりと140文字完結の『つぶやき』に逃げていたのですが、心を改めて残りを書くことにしました。

答は、見出し画像でお分かりのように「“フォンダシオン ルイ・ヴィトン”のトートバッグを買った」でした。


ポケットに極力ものを入れない主義のため、どこへ行くにもバッグを持ち歩くのがデフォルトになっていますが、いくら『皮革フェチ』でも今の季節にレザーのバッグは暑苦しい。

半周ひねって、涼しげなナイロン製の“ビームス”別注“マンハッタンポーテージ”1606Vメッセンジャーバッグを背負ってはいたものの、チャリにも乗らないのに手持ちできないバッグは、個人的になんかちがう。

https://www.beams.co.jp/item/beams/bag/11611810094/?color=19

おまけに、フラップの留め具がファスナーテープなので、長袖のニットでも着て物を出し入れしようものなら、テープのオスが袖口にからみついてとんでもないことになります。

もう、どこにでもある綿のトートバッグにするか…と、あっさり路線変更をするのでした。


今ではすっかりメッキがはがれた政界のサラブレッド、小泉 進次郎前環境相の置き土産『レジ袋有料化』。

競走馬と同じで、が走るからといってもかならず走るわけではありませんでした。

その『進次郎対策』で、キャンバス地のバッグは持っています。

実質2千円もしなかった、“メンズ ビギ”のディフュージョンブランド、“ユニオンステーション”の横長トート。

いわゆる『マイバッグ』なので、スーパーで買った白菜1玉だろうが、6缶パックの缶ビールだろうが、洗たく用洗剤の特大ボトルだろうが、らくらく入る収納力抜群のバッグですが、『ワンマイルバッグ』にはデカすぎる。

キャンバストートなら、“LLビーン”のボートアンドトートが鉄板とも思いますが、大きさ的にエクストララージは乳幼児を連れたママさん御用達の『マザーズバッグ』、ミニスモールだとOLの『ランチバッグ』感が否めないので、このバッグをオッサンが持つのなら、サイズ選びが超重要。

ここの鞄は、もともとブロックアイスの運搬用なので24オンスの丈夫な生地を使用しており、AWシーズンならまだしもSSシーズンにこの『重厚長大』なバッグはどうしたものか?と。



フランスのエスプリが漂う気がしただけ

『軽薄短小』なコットントートをネットでリサーチしていたら、ある女性ブロガーが書いた記事に目が留まりました。

ルイ・ヴィトン財団が運営する、フランスはパリにある美術館。

この、フォンダシオン ルイ・ヴィトンでしか販売していない、オフィシャルグッズのトートバッグ。

“ルイ・ヴィトン”は、世の女子たちの大好物であります!

アンテナを張りめぐらせている主婦ライターが、PVを稼げそうな『おいしいネタ』を記事にしないわけがありません。

彼女らもボランティアをやっているわけではないので、日本の3大ECモールAmazon楽天市場Yahoo!ショッピングのアフィリエイトリンクを貼りつけていますが、正直BUYMAが1番安い(投稿時現在)。

色展開は、ホワイト✕ベージュとグレーの2パターン。

“ルイ・ヴィトン”のイメージカラーがブラウン系なので、同価格ならわざわざグレーを買う必要はない気がするのですが、コアなファンはコンプリートするみたいです。

「フランス」という単語のひびきだけで、ブランドロゴの入ったなんの変哲もないトートバッグ相手に無条件でひれ伏すパターンは、はるか昔に流行った“アニエスベー”のときになんか似ている…

雑誌などでずいぶん持て囃されていましたが、地元フランスではスーパーみたいなところで売っている、フツーの大衆品だと聞きました。


ファッション関係者のブログやインスタで煽りに煽られ、飛びついたユーザーのアマゾンレビューを見てみると…

「VUITTON好きにはとてもじゃないけど許せないくらいのクオリティです」

お怒りのご意見も散見されましたが、同じコットン製のバッグでも、ルイ・ヴィトン財団がやっている美術館限定のグッズに、本家“ルイ・ヴィトン”直営店アイテムのクオリティをもとめるのは、土台無理があります。

言っときますけど、“ルイ・ヴィトン”と“フォンダシオン ルイ・ヴィトン”は別モノなので。

そこのところ、お間違いなく。

今では廃盤、“ルイ・ヴィトン”アンティグア カバGMの実物を見たことがありますが、オールキャンバスのトートバッグごときに10万円近くも出せば、そりゃ生地のぶ厚いジョートーなものが来ますわ。

それに対して、“フォンダシオン”のフニャフニャコットンおみやトートは、日本のショップでは1万円前後で売っていますが、美術館での定価は5千円程度のシロモノです。

しかも、“フォンダシオン ルイ・ヴィトン”のロゴが入ってこのお値段。

ノーロゴなら、ZOZOTOWNで1〜2千円の値付けがされているであろう、ちょい縦長トートバッグのドーパミン放出は、可もなく不可もなしの65%



世界情勢に左右される鞄たち

このトートバッグには内ポケットが付いていないので、鍵などの小物を仕分けるためにポーチもセットになった商品の最安値をヤフオクでみつけました。

ポーチが必要なければ、女子にプレゼントすれば喜ばれること受け合い…などとスケベ根性が頭をもたげながらポチるのでした。

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内ポケットが付いていないことを惜しむ声も多かったトートバッグですが、現在は内ポケ付きの新製品がリリースされています。


“フォンダシオン ルイ・ヴィトン”の商品は、あくまでも現地で売られている公式アイテムなので、日本での販売について正規ルートはありません。

だから、『正規品』とかはないんですよ(表示しているところは、本物という意味の誤用で使っている)。

すべては、販売者各々が独自ルートで仕入れた『並行輸入品』。

輸入総代理店が決めた定価はなく、外部環境で瞬時に価格が変わるリスクのある時価設定です。

ウクライナに侵攻したロシアに対して、西側諸国の一員である日本は、『経済制裁』でルーブル安の鉄槌を食らわすつもりが…一旦急落したルーブルは、侵攻前の水準以上にルーブル高へ回復した一方、特大ブーメランで帰ってきた円安によって、今度は日本が『経済制裁』を受けている始末。

不思議よね。

なので、これからの輸入品はガンガン値上がりする可能性が大。

時価ってことは『高級鮨屋』みたいなものなので、もしかしたら“フォンダシオン ルイ・ヴィトン”のトートバッグも、いきなり高騰するやもしれません。



noteを書いている中の人はファッショニスタではありません。レビュアーでもありません。 あえてたとえるなら「かろうじて美意識のあるオッサン」といったところです。 自分が買いたいものを買っています。 サポートしなくていいです。 やっていることを遠くから見守っていてください🐰