見出し画像

RTA(リアル タイム アタック)でお送りする、1円スタートオークションの決戦は土曜日

週末に雨なので…

1円スタートオークションの一部始終は、競輪のレース展開に似ている。

最初は相手を牽制しながらやり過ごし、残り1周半(あと24時間)を切ってジャンが鳴ると、穏やかだったそれまでとは一変して、流れが激しくなっていく。

競輪と異なるのは、最後にものを言うのが脚力ではなく財力だということ。


“シルバノ ラッタンジ”の集団オークションから1週間後の土曜日、唯一売れ残っていた④ローファーが今度は1円オークションで再出品されました。

このオークションの期間は、(土)〜(土)の8日間。

これは、参加せずにいられません。

それでは、軽く④ローファーのエントリー情報を→

アッパーがコードバン素材かもしれないということで、それが本当なら当方が落札した③ローファーよりもはるかに定価は高く、30,000円オーバーの決着になる可能性はあります。

「本当なら」というよりも、オークション参加者がそれを「信じるなら」の方が正しいですね。

③ローファーと④ローファーのアウトソールの画はそっくりで、靴のシルエットと履いた感覚はほぼ同じだと思われます。


この靴に入札する限度額は、前回オークションのスタート価格だった30,000円。

それ以上突っ込むと、「前回に落としとけばよかったやん!」という本末転倒な話になるので。

戦法的に、ハイスピードの単騎逃げか?最終コーナーを回ってから捲るか?

捲りだと、ほかの参加者同士が激しく競り合う展開から高値を更新し続けて、『蚊帳の外』にはじき飛ばされることにでもなったら…参加すらできずにオークションが終わってしまうことも予想されるので、大逃げで逃げましょう。

『見せ場』は、作りたいものです。

1円入札で一番乗りした後、一気に30,000円まで入札額を上げたかったのだけれど、先頭誘導員のヤフオクが許しません。

仕方なく、上限の10,000円で様子をみることになりました。

この度の“シルバノ ラッタンジ”を落札する原因となった、“ジェラルド フォサッティ”のローファーも

38,000円スタート 入札なし

35,000円スタート 入札なし

33,000円スタート 2名入札 35,100円落札

と『リバウンド決着』をしており、スタート価格が前回よりも安いから安く落札できるなどという、単純なものでもありません。

オークション、奥深し…

そんなことも考えると、エキサイティングな1週間になりそうな予感です。



そして、クライマックスへ

予想どおり、日曜日から木曜日までは微々たる変化しかなく…

《2日目終了》


《3日目終了》


《4日目終了》


《5日目終了》


《6日目終了》


木曜日が終わった時点でギャラリーが34人しかいないのは、世間で革靴をあまり履かなくなったとか“シルバノ ラッタンジ”の人気がどうのこうのだけでなく、この靴のデザインもその一因かと。

コインローファーといえば、アッパーがUチップになっているのがほとんどだと思うのですが、④ローファーの場合はスワールチップでして。

それだけでも「???」なのに、それがモカ縫いではなくギンピングの入ったパーフォレーションで表現されている『変態靴』。

かかと周りにもそれがあるので、一種のブローグシューズです。

スワールトゥって、同じイタ靴でもモード系の「シュッ」としたロングノーズにありがちなデザインだと思うのです。

それを、間違っても外反母趾にはならなさそうな、つま先が「ベタッ」とした④ローファーでやられると…

まるで、“クロックス”のレイレン。

相性がいいとされているローファーとジーンズとの組み合わせに、一般的なローファーの意匠となんら変わらない③ローファーですら、クラシコイタリアのシルエットが浮いているのに、同じカタチでこのデザインの④ローファーを落としたところで、使いどころのない『観賞靴』になるのは確定。

唯一無二っちゃ唯一無二なので、ビスポークじゃないか?とも思ってしまいます。


終盤戦の金曜日になって、事態は動き始めます。

《地元の久留米競輪場より》

昼すぎに現在価格が800円を超えたころ、入札上限も上がったので30,000円のトップギアに入れるのです。

夜になり、12,000円を通過すると新たなヒットマンが現れ、こちらの自動入札上限を見透かしたかのように29,999円で入札されると、『青色吐息』の30,000円で応戦するしかありません。

とうとう、捕まった…

29,999円の入札に対して30,000円で高値更新していることから、入札単位を知っているヤフオク通なら、あと『一撃』で倒せることは自明の理。

《7日目終了》

残り、22時間。

余力0の状態で、最終コーナーに突入するのです。

次のチャレンジャー出現で、『ジ・エンド』。

さあ、どうなる?



この夜が、段々憂うつになってくる

このオークションに参加した理由は、もしかしたら30,000円よりも安く落札できるかもしれない…と思った『スケベ根性』からです。

それが、現在30,000円。

前回のオークション時は、競り形式の商品を落札した分について、ヤフオクが10%相当のPayPayボーナスを付与するキャンペーンをやっていたのに、今はなし。

それを考えると、落とせたとしてもあまり嬉しくないような…

かといって、すんなり負けるのもそれはそれで腹が立つ。

どっちに転んでも、「めでたし、めでたし」じゃ終わらない…

そんなモヤモヤした気持ちで、最終日の夜を迎えるのです。


そして…

ゴール1時間前に、『ちょい差し』されて終了。

《オークション終了》

燃えつきました…


そもそも、このnoteに投稿している70パーセントは、『なにか』を買ったことに関するレビュー記事です。

つまり、いくらかの金銭的コストが発生しています。

もし、入札金額30,000円が最高値更新されずに、オークションが終了した場合を想定してみると…

落札したことによる達成感は得られますが、④ローファーの取得資金30,000円に加えて、どうせ“コルドヌリ・アングレーズ”のシューツリーを買うでしょうから、15,000円ほどが追加されます。

自己満の記事投稿をするだけのために、履きもしない『ミュージアムピース』への支出が45,000円。

いくら散財気質のマキシマリストとはいえ、金が無限にあるわけではないので、今回は『0円投稿』できただけでも良しとしときましょう。


半分、負け惜しみやけど…



noteを書いている中の人はファッショニスタではありません。レビュアーでもありません。 あえてたとえるなら「かろうじて美意識のあるオッサン」といったところです。 自分が買いたいものを買っています。 サポートしなくていいです。 やっていることを遠くから見守っていてください🐰