22/7白沢かなえの「東京ドームに立ちたかった」という発言とそれに対しての望月りののツイートに関する考察_22/7

22/7 ナナニジ夏祭り2023夜公演白沢かなえ卒業スペシャルを現地で観てきました!!!
最高!!!素晴らしい!!!
まず第一にその言葉に尽きます!
セトリも神がかっていて、まさか1曲目から「感情無用論」が披露するとは思いませんでした(笑)
さらに「キウイの主張」ではみかみんに代わってラップを披露したり、「君はMoon」ではサリーに代わってソロダンスしたりと、まさに卒業スペシャルと言える内容でした。
そして最後のスピーチにて、多くのナナニジファンを惹きつけた言葉があります。
「東京ドームで立ちたかった。国民的アイドルになりたかった…」
そして公演終了後、後輩であるりのちがTwitterで反応し「東京ドームに行って国民的アイドルになる!」と述べています。
これに関して非常に思う部分があり、今回noteにて書かせて頂きます。

これから書かせて頂く文の構成としては、
「はじめに」でナナニジの簡単な紹介、1,2で件の流れを書いており、あまりナナニジを知らない方向けです。
3で個人的な想いで、個人的に一番読んでもらいたい部分です。
4,5は長文になってしまいましたが、かなえるの件から多少離れた話題なので飛ばしてもらって大丈夫です。笑
6は一応総括として記述しております。

はじめに

まず、簡単に22/7、通称ナナニジがどんなアイドルグループなのか、そして自分がナナニジにハマった経緯について記述します。
22/7とは「デジタル声優アイドル」として活動する日本の声優ユニット・女性アイドルグループ、およびバーチャルアイドルグループ。秋元康プロデュースのもと、ソニーミュージックとアニプレックスによってメディアミックス展開している。公式略称は「ナナニジ」(wikipedia引用)
2016年12月に結成し、卒業及び新メンバー加入を経て現在12名(7/25現在。7月中に卒業する白沢かなえはこの数字に含めていません)
私自身は2020年頃から東京MXで放送されている「22/7計算中」という番組で注目し、本格的にハマっていったのは2021年2月頃。

1.白沢かなえ最後のスピーチについて

さて、本題へ。アンコール1曲目披露後かなえるは手紙を用意しており、その内容をファンの前で読み上げてくれました。メンバー、ファン、スタッフ、振付師の方に感謝の意を伝えた後かなえるはこのように述べました。
「アイドルとして私はやりきったとお伝えました。それは本当に思っているし、今の私にできることはやれたと思っています。…でも正直な気持ちをお伝えすると、やっぱり東京ドームで立ちたかった。国民的アイドルになりたかった…」
会場ではこの言葉に対していくらかのファンから笑いが起きました。
そして公演終了直後、後輩であるりのちこと望月りのはTwitterで
「かなえさんが叶えたかった夢を私たちが叶えられるようにがんばります…!!!東京ドームに行って、国民的アイドルになる!!!!誰に笑われても諦めない!!!!!!諦めない!!!!!!!!」
と宣言しました。
ようやくかなえるが抱いていた夢を口にしたこと、笑いが起きたこと、りのちの公言。
これらに関して様々な反響が生まれましたが、私個人の感想としては非常に嬉しかったです。

2.反響内容

ここではSNS(主にtwitter)で挙がった反応をまとめました。
引用が無い点ご了承ください。

①まずかなえるが卒業間近に夢をおおやけに語ったこと
・運営に夢を話させてもらえなかった
・最後になってようやく話せる状況って…

➁次に会場で笑いが起きたこと
・笑いが起きているところが、かなえるが夢を語れなかったことを物語っている
・笑うなんて信じられない

③最後にりのちがTwitterで「東京ドームに行く」と宣言したこと
・これからも応援する!!!
・ありがとう!!!

肌感ですが、SNS上では③以外は否定的な印象が多かったように見受けられました。しかし個人的には①・③に関してかなり嬉しい言動であり、➁に関しては確かに褒められた言動ではないですが、そこまで批判的感情もないです。

3.個人的な見解

ではなぜ私がそう思うのか書いていきます。
①に関して、かなえるが卒業目前で夢について語った理由は憶測でしかありませんが、以下に述します。かなえる含め初期メンは人気が中々出ない中、下積みを積んできました。苦労が絶えない日々を送ってきたため、簡単に「東京ドームに立ちたい」とは言えなかったのかもしれません。
しかし、かなえるが卒業公演で明言できたのはそれだけナナニジが大きく成長したからだと思います。錦糸町オリナスモール1Fでのライブから、今は国際フォーラムで2日間3公演ライブを行なえる程までになりました。さらに去年は「曇り空の向こうが晴れている」が公式youtubeで初の200万回再生。
色々な意見がありますが、ナナニジは確実に人気を上げてきています。
そういった人気の上昇はもちろん、初期メンバーのたゆまぬ努力のおかげでしょう。
今までかなえるが大言壮語と捉えて、言えなかった夢は現在、公言しても恥ずかしくない夢となったのです。
そしてこのことに付随して③のりのちの宣言です。
りのちはデビュー後初のライブツアーの最終公演、東京夜公演でも「ナナニジを国民的アイドルグループにしたい」と発言していました。
これは大志を抱くりのちの熱意から来た言葉でもありますが、一方でりのち自身が「このグループなら国民的アイドルグループになれる、東京ドームに立てる」と潜在的に思っているからこその言動でしょう。
そしてりのちが潜在的とはいえそのように思えるのは、かなえる初め初期メンバーがナナニジの人気を(徐々にではありますが)上げてきた過程があるからこそです。
私としてはこれほどまでにドラマチックで完璧な「意志の継承」をたまらなく嬉しく感じます。
過去の卒業メンバー含めかなえるたち初期メンバーがナナニジの知名度・人気を上げてきて、かなえるが叶えられなかった夢をりのちたち新メンバーが引き継いでいく。
間違いなくナナニジメンバーの意志はつながっています。
そのことがたまらなく嬉しいです。
➁の笑いが起きた点に関しては、確かに現地にいた自分も「ここで笑うのは違くないか?」と思いました。ただ、後述しますが、そこまでこの点に苦言を呈しても仕方ないと思います。
総合的に見て、かなえる・りのちの言動は私にとってたまらなく嬉しいものです!

4.今後のナナニジファン自身が気にすべき言動

※前述しましたが、本章と次章は私の個人的な見解の中でも更に個人的な見解であり、本題である、かなえるとりのちにあまり関係ないので飛ばして頂いて大丈夫です(そのくせ本文で一番長い割合を占めていますが…)

(1)何もしない

さて、私はこのことからナナニジはさらなる成長ができると期待しております。そしてではナナニジの発展のためにナナニジファンは何をすべきか?
結論から申し上げますと、何もありません。
というよりもファンは何もしてはいけません。
この何もというのは、要は運営に口を出したり、メンバーに(お説教とまでは言わなくても)アドバイスをしてはいけないという意味です。
我々ファンが考え得る「ああした方が、こーした方が良い」という発想は運営もメンバーも既に承知の上で、現実的にどうしたらそれが出来るか出来ないかを探っているところでしょう。
私自身、「また『あの日の彼女たち』を製作してほしい」とか
「アニメ2期あるいは、ストーリーを一新して今のメンバーでリメイクしてほしい」とか「計算中で公開収録してほしい」とか「割りラジが復活してほしい」とか運営にやってほしいことはたくさんあります。しかし(我々の見えないところでの)様々な事情があり、実現できていないことを与しなければならないと思います。
ファンが運営・メンバーに提言しても余計なお世話であり迷惑なだけです。

(2)SNS上では愛を叫ぶだけでよい

キリスト教は世界で最も信者の人口が多い宗教です。キリスト教は主にカトリック、プロテスタント、ロシア正教、イギリス国教会の宗派に分けられています。そしてこれはキリスト教に限らず全ての宗教に言えることですが、宗教同士よりも宗派同士で対立が生じます。
「異教よりも異端が憎まれる」
全く異なる神を崇拝している者同士よりも同じ神を崇拝し、且つ異なる思想の者同士が血で血を争います。

アイドルを応援することはその言葉の由来通り「偶像崇拝」であり、私はアイドルもまた広義的な宗教だと思います。
それ自体は何も問題ないと考えております。
問題は同じアイドルグループを応援しながらファン同士での対立はかなりあります。グループはおろか同じ推し同士でも衝突します。
ナナニジももちろんそうですし、現代においてSNSでそれは頻繁に起きます。
私自身、Twitterで「あ、この人とは考え方合わないなあ」とか「なんでこんなことつぶやくんだろう」と思ったりします。しかしそこに敢えて苦言を呈してはいけないです。それを伝えたからといって相手の気持ちが変わる可能性は非常に低く、周囲は嫌な気分になり、場合によってはメンバーがエゴサしてメンバー自体落ち込んでしまうかもしれません。
ファン同士の、特にSNS上での対立はアイドルにとって、百害あって一利なしです。
そもそも(それがどんなに正論であっても)苦言自体を発言しない方がいいです。この苦言とはメンバー、運営スタッフはもちろん、他のファンに対してでもです。そのファンがやらかしたり、あるいは最早ファンと呼ぶことすらできない倫理観を超えた行為、犯罪行為をした時ももちろん同様です。
そのような言動をした輩は運営が毅然と対処するでしょうし、ファンが怒りをぶつけても解消しません。気持ちは物凄く分かりますが。
パラドックスですが、私自身がこのnote本文で「ファンは苦言を呈するな」という意見すら本来は述べてもいけないのです。
ファンがSNS上で行うべき言動はひたすら推しへの愛を語り、推しに応援するリプを送り、励ますことです。
私自身そうなりたいと思いつつ、ついついまだ余計なことをTwitterでつぶやいてしまっています。AKBを応援していた時を含め、アイドルヲタク歴10年以上ですが、今になって如何にアイドルの愛だけを語る方が(アイドルにとって)有益な存在か気づきます。

5.今後ナナニジの展望は

さて、ナナニジが東京ドームでライブを行うためにどのような未来予想図が見えるでしょうか。

(1)東京ドームの前に

今ナナニジがライブを行う会場はzepp(約1000人収容)、年に一度の国際フォーラムホールE(約5000人収容)です。
東京ドームの前に武道館(約1万人収容)や幕張イベントホールでのライブを成功させることがステップアップとなるでしょう。
まあ正直武道館や幕張でライブをすることも十分すごいことですが。

(2)人気を上げるためには

では、より大きい箱でライブを成功させるためにどうしたら良いか。
単純に人気を上げること、ファンを増やすことです。
そして当然のことながらこれが非常に難しいし「そんなこと分かっているならみんなやってるわ!」ですね(苦笑)
その人気を上げるためにはどうしたらいいのか、私がこれをしたら人気が上がる、こうした方がいいと提言するのは無意味ですし、何より前述の「何もしない」に反します。
ただ、国民的アイドルと言われてきたグループにはいくつか共通している点があります。
以下に述べることは、何も運営やメンバーにそうしろというのではなく、今後そのような兆候が見られたら東京ドームの夢に近づいているくらいのものです。
まずは女性や10代のファンが全体的に大きく占めることです。
私がAKBを応援していた時、知っている方も多いと思いますが、選抜総選挙というイベントがありました。主にCD1枚につき投票券1枚で応援するメンバーに投票するシステム(個人的にはかなり苦痛なイベントでした…)そんな総選挙でよく言われた言葉は「1人のヲタクが100枚投票するより、100人のファンが1枚の投票」
長い目で見れば少数のディープなヲタクより多数のライトなファンの方が人気につながります。というよりも人気=ライト層が多いといっても過言ではないかもしれません。そしてライト層は女性、10代ファンに多く占めています(あくまでその傾向があるだけで必ずしもそうとは言い切れませんが)
ライト層が増えてきた時、それはナナニジにとって良き兆候でしょう。
ただ、一方でライト層ばかりを重視し、元のディープなヲタクを軽視するようなことが無いことを祈りますが。
続いては曲がバズることです。まあこれも当たり前っちゃ当たり前ですが。そもそもナナニジを知ってもらわないといけない。そして知ってもらうためには見る(聞く)機会が増えること。
卵が先か鶏が先かの問題でもありますが、バズったらライト層も増えます。
しかし当然これも「そんなこと分かっちゃいるんだよ!」ですよね…。
個人的には「タチツテトパワー」はアップテンポで中毒性のある曲で十分バズる要素があると思うのですが。
このバズる点に関して、ナナニジがそれを意識しているかどうかわかりませんが、積極的にtiktockを活用しているのは良い傾向かと思います。若い世代を中心に見られているtiktockで更新回数を増やせばバズる確率も上がります。チャンスを得るためにはまず打席に立たなければ始まりませんからね。

6.必ずしも悪い状況ではない

さて私自身は、今のナナニジが置かれている状況はそこまでネガティブに捉えなくても良いと考えています。
今年は現時点で初期メンバーの2人が卒業し、その1人は私の推しであるれいにゃんこと宮瀬怜奈で、もう1人はご存じの通りかなえること白沢かなえです。
卒業はとても寂しいことです。
しかし先述したように、ナナニジの人気は上がってきており(希望的観測ですが)これからも人気は上昇すると思います。
後輩メンバーも育ってきています。
今の状況を完全肯定ではないですが、前向きに見ています。
かなえるやれいにゃんが最後のスピーチでスタッフさんに感謝の言葉を述べたり、メンバーはSNS等の端々にスタッフさんとのエピソードを披露しています。
このことからメンバー・スタッフ間の関係は良好と言えるでしょう。

りのちのツイートの後にも、しいちゃんがインスタライブで東京ドームの件について言及し、「映像とかでもいいから(東京ドームに立つという夢を)実現させたい」と述べました。
またなごみんも7/30の冠ラジオ番組である「ねむねむなごみん」にて「かなえるの言葉は重く受け止めなければならない」と発言しました。
メンバーはもちろん、ファン・運営も意識が変わり初めているかもしれません。
かなえるの言葉は静かではありますが徐々に大きくなる波を作ったかのように、一石を投じました。
未来から俯瞰した時、「ナナニジの歴史において、あのかなえるの言葉があったからこそナナニジが東京ドームに立つことができた」と語られるかもしれません。

2016年当時、自分はAKBファンでした。秋元康さんがデジタル声優オーディションを行なうこと自体は当時から知っていましたが、「秋元康と声優では相性悪いから失敗するだろうな」と思っていました。
そんな自分の予想は覆され、過去の自分は謝らないといけないです。
誰かに笑われたっていいんです。
夢を声高々に宣言していいんです。
全力で応援し続けますので。


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