はじめましてー2020上半期映画ランキング

はじめまして。

noteのアカウントを作って初めて投稿をしてみようと思います。

noteを始めてみようと思ったきっかけは、元々ツイッターをやっていたものの、長文書きの傾向が多い(とは言っても筆不精という矛盾ww)自分はどこか長文を自己満でも書ける場所があった方が良いなあと思っていたら見つけたのが、noteでした。

さて、長い前書きはこれくらいにして、本題に行きたいと思います。

初回でずっと書こうと思っていたのは自分がこの半年で映画館で観た映画作品の個人的なランキング。

ご存じの通り、今年はコロナの影響で自粛生活且つ映画館も休業で3月後半からは半ば強制的に劇場で映画を観れない状態。

それでも3月半ばまで自分が劇場で観た映画の本数は20本。

これを多いと思うか少ないと思うかは人それぞれかと思いますが、なんせ去年の上半期(もちろん6月まで)で観た映画の本数が14本と考えるとかなり多い。(実質2倍なのだから)

そんな中で個人的な映画トップ10を発表しようと思います。

では、さっそく…。


第10位「母との約束、250通の手紙」

フランスの小説家ロマン・ガリの半生を母と息子を主点に描かれた作品。

ロマン・ガリの作品は「ペルーの鳥」を読んだことありますが、そのシュールレアリスムとアイロニーが孕む作風からカリスマ的な人と創造していたのですが、全然そんなことなくむしろ強烈的な母親の個性によって小説家にさせられた(?)という印象でした。しかしやはり母と子の絆の描き方は愚直なまでも胸にしみました。

第9位「影裏」

原作は芥川賞も受賞した文学作品。元々原作を既読だったので映像化することによってどう描くのだろうという視点でしたが、原作における岩手の自然の描き方と人の心の見知れぬ闇深さもしっかり描かれていて好感を抱きました。しかし、まさか中村倫也があの役だったとは驚きwww

第8位「イン・トゥ・ザ・スカイ」

19世紀、飛行船によって前人未到の挑戦をする男女の物語。

この話、前後半で主役の男女の個人的な評価が入れ替わるので侮れないww

第7位「読まれなかった小説」

トルコ映画。小説家を目指す主人公の話ですが、個人的には結構難易度の高い作品で、所々理解するには何度も見直す必要があるなあと感じました。

シュールレアリスム的な場面はごく一部なんですが主人公やその家族の心理描写は一度では自分には理解できなかったです。


第6位「ミッド・サマー」

さあ、ここから手放しで高評価できる作品たちです。

さて、本作品は………マジで狂ってます(笑)

序盤では主人公がやばいやつだなあと思っていたら徐々に主人公が一番まともなんじゃないかと思えてくる作品(苦笑)

狂喜乱舞・絢爛・恐怖・豪奢が入り乱れる作品です。

これこそ21世紀のホラーにふさわしい作品だと思います。


第5位「海抜」

個人的邦画最上位作です。目の前で友人がレイプされていたら。そして何も助けることが出来なかったら。かなりの問題作ですが、大きな意味を持つ作品だとも思います。目を背けたくなるシーンもありますが、罪とは何か?救済とは何か?難しい問題をまっすぐに対峙した作品で魂の作品だと思います。


第4位「フォードVSフェラーリ」

この作品は何といってもクリスチャン・ベイルがかっこいい!!!

バットマンシリーズであんなにシリアスな演技をしたかと思えば本作であんなに皮肉屋で凄腕のドライバーを演じ切るのだからさすがです。

男と男の友情も本当にかっこいいです。


第3位「シュヴァルの理想宮」

スペインの実話を基づいた作品。

いや、本当に人生で3本の指に入るほど映画で号泣しました。

映画はどこまでも素朴なんです。主人公のシュヴァルが娘のために何十年もかけて宮殿を造る。ただひたすらまっすぐに。寡黙な男は口ではなく行動で示す。それを見守る妻子たち。

時代の奔流の中でただ家族のために宮殿を造った男の姿にただただ感涙です。


第2位「1917 奇跡の伝令」

今作は「君の名は」以来同じ作品を2度劇場で観た作品の2作目です。

それほどこの映画は劇場でこそ観る価値があります。

信じられないほどのワンカットの長さ。そのワンカットの長さによって生み出される臨場感。一体どこまでが実写でどこまでがCGなのか?

連動したシーンの中で場面が切り替わるのはまるで絵巻物みたいで観ていてしたを巻きます。

個人的に一番の見どころはやはり終盤の主人公が戦場を駆けて命がけで伝令を届けようとするシーン。あのシーンは本当に心が揺さぶられます。

そして役者と監督、エキストラ、技術さん撮影者の方々の想像を絶するテクニックと努力にもまた涙が出ます。

1位が「あれ」でなければ1位でもおかしくなかった作品です。


第1位「パラサイト 半地下家族」

文句なしの1位(1917と競ったちはいえ)。

いわゆる高尚というよりも至極のエンターメイント作品だと思います。

終盤での引き込み具合と中盤での超展開の2段構えは「スリービルボード」と「理由」と彷彿とさせます。

また、貧富の格差という重いテーマでありながらコミカル要素もある緩急のつけ方は素晴らしいの一言。

さらにはサウンドトラックの使い方が最高に絶妙!

編集力がずば抜けているのか複線の回収とてもよかったです。

2時間半があっという間の作品でした。

2つの素晴らしいアイデアはあるものの奇をてらったストーリーではなく実はとてもオーソドックスなんですよね。

だけどあそこまで惹きつけられるのはやはり編集力と演出力のすごさだと思う。

考察のしがいもまたあります。においの意味や、父が主人を殺した理由は語れていませんがそこまでに行く過程で誰もが納得してしまう構成。

アイロニーの絶妙さや韓国社会の問題すらこの監督にとっては映画のネタに過ぎないのではないかと思わせてしまう映画自体の凄さがあります。

改めて素晴らしい作品でした。




さて、次回は今年上半期のアニメについて語りたいと思います。









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