002.『身長コンプレックス』
ーーゲスト紹介ーー
徳原孝洋(とくはらたかひろ)
高校生のときに筋トレを始めて、今も週4回のペースでジムに通っている。常にプロテインを携帯しており、タコライス屋とカフェを巡るのが趣味。最近パン屋も巡るようになった。スイーツには目がない。身長は156cm。
どんなコンプレックスだった?
身長が低いのが嫌でした。中学2年の春頃に身長の伸びが止まりまして、その頃はまだ周りと身長差がなかったので気にならなかったんですけど、高校に入るともういなくて。身体測定とか身長順に並ぶとかのイベントがあるたびに、だんだん気にするようになりました。高校ではハンドボールのキーパーやってたんですけど、自分の上を通ってボールがゴールした時、決定的に、なんとか身長を補うために何かしようと思いました。
どうやって乗り越えた?
身長はどうやっても伸びないので「本物の筋肉をつけるしかない」と思うようになったんです。縦の長さもごまかせるかもしれないと思って。それからめちゃくちゃ筋トレしました。すると大学3年の頃から、初対面の人たちからの印象が「筋肉」とか「ガタイが良い」とかになってきて、「身長が低い人」として見られなくなったので、身長が気にならなくなりました。むしろ今では、身長160cmの人に「自分より高いかと思ってました」と言われるほどです。
今、自分の身長は好きですか?
好きですね。ぼく、ここ1年くらいで初対面の人から異常に覚えてもらえるようになったんですよ。よく言われるのが「笑顔がいい」「マッチョ」「低身長」の3つで、その3つがあるから「徳原」として覚えてる、みたいなことを言われることが多くなったんです。もしぼくが高身長だったらただのマッチョという認識しかされなかったと思うんですよね。身長が低いから僕として認識してもらえるというか。身長の低さが武器になったので今ではありがたいと思ってます。
最後に、同じコンプレックスをもつ方々へメッセージをお願いします。
コンプレックスを乗り越える上で、とても力になった話があります。
身長をカバーするために筋トレを始めた高校時代、努力で身長をカバーできる確証がほしくて身長が低い有名人を調べていたことがありました。身長をネタにしてる人以外、芸能人の方の身長を気にすることってないなと思ったので。
芸能人の身長を片っ端から調べていると、L'Arc〜en〜CielのHyde様が自分と同じくらいの身長だという話を目にしました。
身長が低いことは、自分の人生をとんでもなく不利にするものだと思っていたので、それはもう衝撃を受けました。同時に、身長が低いなんてことをまったく気にされない人がいるということが希望になりました。
何か一つ、圧倒的なほどの努力を続けていれば、身長は気にされなくなるんだと分かり、それは筋トレを続ける上では大きな励みでしたね。
そのおかげで、今では身長の低さも併せて、初対面の人に覚えてもらいやすい外見が自分の強みです。笑顔、マッチョ、低身長が自分らしさとして確立されたので、自分をかっこ良いかどうかで見ることもなくなりました。自分が望む姿で居続ければそれでいいんだと、Hyde様の姿と、筋肉を大きくする時間から学んだんです。
だから、身長を気にする必要なんてありません。僕はハンドボールで強くなることはできなかったですが、体を鍛えてきた自分が好きです。身長が低いからこそ筋肉が際立つので、低身長でよかったとも思います。
自分の望む姿を思い描いて、そうなるために努力を続けていれば、いつの間にか気にならなくなっていますよ!
(171cmの筆者と身長を比べたときの徳原さん)
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